答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

おそらく、ネット社会はこの「確証バイアス」を加速させる傾向にある。(平田オリザ)

2016年05月17日 | オヤジのIT修業

確証バイアス

仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。認知バイアスの一種。

(Wikipedia-『確証バイアス』より)


最も有名な論理的説明は、「ウェイソンの4枚のカード」もしくは「ウェイソンの選択課題」と呼ばれているものだという。

同じ場所(Wikipedia-『確証バイアス』)には、こんなふうな事例が説明されている。





上図のような4枚のカードがある。

そこで質問


「偶数が表に書かれたカードの裏は赤色である」という仮説を検証するにはどのカードをひっくり返すべきか?


多い回答

「8と赤色」

「8」

(ブッブー)

 

正解

「8と茶色」

(ピンポーン)

 

なぜか?

「偶数が表に書かれたカードの裏は赤色である」

という仮説を検証するのに必要なのは反例だから。

つまり、

「偶数が表に書かれていて、かつ裏が赤色でないカード」

以外は、この仮説の検証にとって役にはたたない。

 


つまりこれ、ある事柄が正しいかどうかは反証する事柄を調べなければわからない、ということだ。こうやって書いてしまえば至極当たり前のように感じるが、実際にそう問われたならば、わたしならまずちゅうちょなく「8」を選ぶだろう。

きのう紹介した『下り坂をそろそろと下る』(平田オリザ、講談社現代新書)にも、この「確証バイアス」について書かれた章があった。


下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)
平田オリザ
講談社

 


著者はこんなふうに書いている。


おそらく、ネット社会はこの「確証バイアス」を加速させる傾向にある。私自身も、日常生活では、自分の感性に心地いいサイトしか見ないし、リンクも張らない。

(略)

 ここ数年の嫌韓・嫌中ブームの不気味な広がりと、ネットにおける確証バイアスは強い相関性があるだろう。もちろん左翼陣営の側にも同様のことは起こっているに違いない。前章で記した福島の放射能汚染を巡る話題にも、この傾向は強い。原発推進派も反対派も、無意識に自分に有利なデータだけを引き寄せるので主張が先鋭化しやすい。

(No.1679)

 

むむ、たしかに。

言われてみるとわたしもそうだ。

理論武装、といえば聞こえはいいがそのじつは、自分に有利なネタ集めに熱中して客観的な視座を失っていることが往々にしてある。それに気づかず悦に入っていることがしばしばある。

自らを省みるとそう思う。

そしてさらにこう思う。

むしろ、自らの持つ主張への反証となる情報を検討することで持論を強化するぐらいでないと、人に納得してもらうことなどできはしないのではないか。

いやいや、このオジさんがそれほど立派な人間なら世話はない。

少なくとも、「人にはそんなバイアス(偏り)がかかってしまう傾向が強くあるのだよ」ということ、それだけは忘れないようにしなければならない。

ひとまず、それぐらいには思っておくことにしよう。

 

 

 

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