答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

IPD(インテグレーテッド・プロジェクト・デリバリ)

2016年04月29日 | オヤジの「ゆる~いCIM」修業

CIM入門―建設生産システムの変革

矢吹信喜

理工図書

 

『CIM入門 -建設生産システムの変革』、行きつ戻りつしながら読んでいたのでやたらと時間がかかったが、とりあえず読了。色いろと勉強させてもらった。教科書とするには、なかなか良い本だと思う。

そのなかで、もっともわたしの目を引いたのが今日のブログタイトル、IPD(インテグレーテッド・プロジェクト・デリバリ)について記述している部分である。

「おいおい、またアルファベット3文字かよ」などと嘆かないでほしい。

わたしとてわかってはいる。やれ改革だ変革だと騒ぎたて、次から次へと押し付けを繰り返す輩が持ち出してくるもののたいがいがアルファベット3文字の略語だというのを。 

だが、気がついてみればそうだった、というに過ぎないのだから、こればかりはどうしようもない。

で、アルファベット3文字でIPDである。

 

発注者(オーナ)、設計者(建築家、構造技術者、設備技術者)、請負業者(元請け業者と下請け業者も)が一つの団結し密着したチームを作り、プロジェクトの最初の段階から完成まで一緒になって、BIMの技術を最大限に使って、データを共有しながら、協調的に遂行していく。(P.164)

 

のが、建築におけるIPDだと矢吹先生は書く。そしてそのあと、こうつづけている。

 

IPDで重要な点は、上記のプロジェクト・チームが、BIMによって、かなりのコスト縮減と工期短縮を実現しながら、発注者のニーズに対して満足するような結果を出すことである。その際、BIM技術者によって、種々の設計案や施工案を出し、かかるコストと便益をリアルタイムに比較し、評価しながら、意思決定していくことが必須となる。(P.164)

 

うん、ビビッときた。

さっそく、Googleさんに「IPDとは」と問い合わせてみた。 

AUTODESKの『BIM design』というサイトの『BIMとは?』というカテゴリーが引っかかる。

 

多くの成功した建築プロジェクトの成功要因は、“チームの良好な関係”であり、建築家、エンジニア、請負業者が“良い建物をつくる”というモノづくりにおける目標を共有することです。
IPDは、こうした成功を実現するため、施主を設計段階から関与させて、単に初期費用にとどまらず、工事日程やパフォーマンスといった目標の設定にも関与できるようにします。

 

ほほ~、いいじゃないか。

も少し検索してみる。

 

次は、同じサイトの別のカテゴリー『BIMをもっと知りたい』のなかの『建築の未来を拓くベースコンセプトとテクノロジ:BIMとIPD』 をのぞいてみる。

 

BIMは当初、ある種のテクノロジと考えられていたが、実際には、情報の共有と協業の拡大に根ざした文化やプロセスの変化のためのベースを意味する。たとえば、協業体制を拡大している設計環境にBIMを取り込むと、チーム全体が早い時期に設計プロセスに関与してビジョンと目標を共有し、プロジェクトが最大限の成功を実現できるような環境が創造されるのだ。

 

ほ~、ますますいいじゃないか。

読み進める。

記事の結びはこうだ。

 

ここにおけるBIMの役割とは、プロジェクトチームが共通の協業環境で情報を利用し、設計意図の理解を深め、効率を改善して、プロジェクトの真の成功を支える新たな協力体制を実現できるようにすることである。

 

もう一度『CIM入門』に戻って引いてみる。


IPDは、(略)、発注者、設計者、施工者、維持管理者、その他関係者が一つの3次元モデルを共有しながら一体となって、部分を担当しながらもプロジェクト全体にコミットし、協調的に計画から維持管理までのライフサイクルを実施するプロジェクト推進方式である。しかも、発注者にとって利益になるように提案することによって、受注者も利益を得るという一挙両得の仕組みなのだ。


もちろん、建築と土木の違いは厳然としてある。BIMとCIMもまた違って当然だ。ビッグプロジェクトと中小零細とをひと括りにはできない。

だが、これらに書かれているところのBIMとIPDの関係は、片足をちょっとだけ突っ込んであたりをキョロキョロと見回してみたのはいいが、何の道しるべもなく途方に暮れかけているわたしにとって、情況を突破するためのキーポイントとなりそうな気配がそこはかとなく漂ってくるのだ。

ここから先も、いつもと変わらぬ手探りの悪戦苦闘七転八倒にはなるのだろうが、そしてこれが「情況を突破する」どころか、まったくのスカだったということにもなりかねないのだが、

とりあえずIPD(インテグレーテッド・プロジェクト・デリバリ)をヒントに一考してみようと、そう思っている。

 

 

 

 

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