答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

続・「担い手確保に向けた完全週休2日制」について

2016年02月20日 | 土木の仕事

きのうのネタを違う側面から書いてみる。完全週休2日制工事の是非について、というか「非」についてである。

スタートは同じだ。


わたしがこの仕事を始めたウン十年前は、決まった休みは月に2日。それがここらへんの建設業では当たり前だった。


当時のわたしは日給月給という給料形態で雇われていた(こう見えて叩き上げなんですアタシ)。つまり、一日いくらの賃金が決まっていて、働いた日にちの分だけそれが月給としてまとめて支払いされるというやつだ。日給×日数=月給、という単純な計算である。いくらもらっていたかは今でも忘れはしないが、さすがにここで晒すことはできない。お世辞にも多いとは言えないその日給でどうにかこうにか家計を維持できたのは、もちろん第一には女房殿の支えがあったからに他ならないのだが、休みがなかったため働く日数が多かったということが、我が家の家計維持に大いに貢献してくれていたのはたしかな事実だ。

現在でも建設業において日給月給という給料形態は多い。その現実のなかでは、働く日が一日でも多ければ多いほどもらう金が多くなる(逆に言えば休めば休むほど少なくなりますネ)。つまり、少ない日給を働く日数が補ってくれる。良いにせよ悪いにせよそれが現実である以上、その状態のまま休みだけどんどん増えていくのがそのまま生活の圧迫につながっていくのは、自明の理ではないか。

「だから労務費を上げてるじゃないか」とお国のエライさんは言うだろう。たしかに公共建設工事の労務費は上がった(実際は昔の水準に戻っただけですが)。だが、勘違いしてもらっては困る。公共建設工事の労務単価は、そのままストレートに末端に支払われるものではなく、あくまでもトータルな工事価格を構成する一部分にしか過ぎない。一寸先は闇の今という時代に、労務単価が上がる度に作業員の給料を上げるオメデタイ経営者がはたしているだろうか。現実はそんなに甘くはないのである(いたらゴメンナサイ)。

 

この考え、きのうの稿とは論点を異にしている。だが、こういう側面もある。だから完全週休2日制工事などという呑気な制度の導入にわたしは反対だ。

そんなことをすれば、ますますこの業界に入る人はいなくなる。

技術者志望はともかく、技能者や職人そして作業員はどんどん減っていくだろう。

わたしはそう思う。

 

 

 

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