答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

当たり前のCCPM

2016年02月08日 | CCPM

わたしにたちにとってクリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント(CCPM)は、いつの間にか、なくてはならないもの、そこにあって「当たり前」のものとなっている。とりたてて特別な何かではなくなっている、という言い方をしてもいい。だが、考えてみれば当然のことなのだが、それがそのまま仕事として相対するすべての人にとってそうであるとは限らない。つまり、「礒部組が相手ならアレで遅れや進みの具合がわかるから助かるね」という人たちばかりではないということだ。

アレをもっとも象徴しているのが、コレである。

 

 

縦軸にバッファ消費率(安全余裕消費日数/安全余裕総日数)、横軸に完了予定日までの進捗率(100-(チェーン残日数/チェーン総日数))をとった進捗傾向グラフ。ゴールドラット先生いわく、フィーバーチャートだ。ひと言でわかりやすく説明すると、このグラフを使って進捗傾向を管理し、黄色の範囲になるように進捗をコントロールできれば良い工程管理となる、という按配だ。

そんなグラフを象徴とするCCPMによって工程を管理し、それを受発注者のコミュニケーションに使っているわけなのだが、あまりにもわたしたちにとっては「当たり前」になってしまっているため、監督職員さんにきちんと説明できていなかったりする場合がありはしないか。そんなことをふと思ったのは、先日発注者側のある方が、こんなようなことを当社の現場の担当職員さんに話しているのを聴いたからである。


「この意味ちゃんとわかってるかい?」

「じつは普段みんなが使ってるバーチャートでは遅れとか進みとかが、はっきりとわからないんだ」

「ところがCCPMでバッファ管理をしていくと、一つひとつの作業や全体の進捗がよくわかる」

「ということで、ボクたちにとってこれはわかりやすくてありがたいもんなんだよ」


「いえいえいこちらこそ」というべき、なんともありがたい話だが、残念ながら担当職員さんはイマイチよく把握できていなかったようで、明確な答えは返せなかった。それを見たわたし、すぐさま当社の担当に、「ちゃんと説明してないほうが問題ぞ」と言うと、「いちおう工事の最初に説明したんですけど・・・」とボソボソ答える。

その答えを聴き終わらぬうちに、すぐさま「いやいや彼だけじゃない。オレもまた・・・」と反省し始めたわたし。

自分たちにとって「当たり前」のことは、当然のことながら他人にとっての「当たり前」とは限らない。いや、ほとんどの場合、そうではないと言っていいだろう。そこんところに齟齬があるのを無視して「わかったつもり」でするコミュニケーションは、本当の意味でのコミュニケーションとはなり得ない。

ましてや、CCPMというわたしたちにとっての「当たり前」は、世の中一般の「当たり前」ではない。いや土木の仕事に限定しても、その存在は、知っている人がいたにせよ、実際に使いこなしている人間はまだまだ珍しい部類に入るのだ(たぶん)。だとしたら、「わかったつもり」もしくは「ひとりよがり」を排して、ていねいな説明から始めることが、ツールを真にストロングポイントとするためには肝要だ。

であればそのベースとなる資料は、「ほんじゃあおまかせネ」といって一人ひとりの手に委ねられるのではなく、チームとして対応するべきものだろう。

「オマエちゃんと説明しとかんとアカンやないの」とかナントカ言って、叱責して済ませればよいという問題ではない。

くだんの上司さんのように、わかってくれる人が存在してくれているのであれば、なおさらのことである。

 

 

 

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