答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

つなぐを造る土木屋のしごと

2015年12月28日 | 土木の仕事

 

「つなぐを造る」

見るなり思わずグッと来てしまった。

とても素敵な惹句である。

仕掛け人は「北陸建設界の担い手確保・育成推進協議会」(かな?)

「離職者の増加や若年入職者の現象等の厳しい状況」をつくったのは、「これまで建設界全体として発信することや建設界に対する好印象を醸成することが、うまくできなかったことも主因の一つ」だとし、建設界の担い手不足に対し、「産学官が一体となって取り組みを推進していく」ためのプラットフォームとして設立されたもの。

詳しくはコチラ→http://www.hrr.mlit.go.jp/Leaders/index.html

そしてくだんのリーフレットは、その活動の一環として新潟大学で行われる「建設業界説明会」のためにつくられたもののようだ。

「つなぐ」

もっとも端的なのは道路である。道は場所と場所をつなぐと同時に「人と人とをつなぐ」ものだ。だが、「つなぐ」のは何も道路工事に限らない。「土木」が、人々の普通の暮らしを下支えするものであることを踏まえると、「土木」自体が「人と人とをつなぐ」ものだと、わたしは思っている。そしてその構成員たるわたしたちは「つなぐ」をつくっている。

「つなぐを造る土木屋のしごと」

読み返してまたグッと来た。

 

話は回り道をする。58歳になった。フェイスブックで多くの方からお祝いのメッセージをいただいた。

「何がめでたいのかようわからんけど」と親戚に返信すると、「生誕したことを本人以外が感じてくれて感謝できる日」だから「めでたい」のだという。それでもまだよくわからないが、何にしても、齢耳順に届きかけたこのオヤジに、生身であればいかほどの人が「おめでとう」などと言ってくれるのかを思えば、SNSというやつも、アレはアレでありがたい場所だと思いつつ、メッセージをくれた皆さんに感謝しきりのわたしである。

そのなかのひとつ、土木屋の大先輩からのメッセージはこうだ。

 「お誕生日おめでとう。話術にますます磨きをかけてください」

「わ、わじゅつってアナタ・・・^^;」

 思わず吹きかけてしまう。

「話術に磨きをかけて」どうするの。いったいアタシがどこへ向いていると思ってるの。と若干の疑問を覚えたが、すぐさま自分で打ち消した。

「芸を磨け」

それこそわたしが常々口にしてきたことだからだ。

「僕は技術屋だ。芸なぞ磨かなくても」

そのような類の反論はしょっちゅう受けている。気持ちはわかる。だがわたしはあえて言う。

「芸を磨け」

今という時代の土木屋にとって、「伝える」ことは必須のスキルだ。「伝える」ことができなければ、今という時代の土木技術者としては二流であると断言しもする。だからこそ、「伝える」ための「芸」を磨く。それは何も「話術」に限らない。話術に秀でていることとプレゼンテーション能力が高いことは、必ずしもイコールではないのである。たまたまわたしの場合、「話」というやつが重要な武器になってしまったというだけに過ぎない。

 

迂回して話は戻る。

「つなぐを造る土木屋のしごと」

「つなぐ」ため、「つなぐを造る」ため、一人ひとりの土木屋がそれぞれの「芸を磨く」。

「情報を発信せよ」などとエラそうなことをほざいていても、重大な問題や肝心要のことには口をつぐむヘタレのオジさんではあるが、これからも、わたしはわたしの持ち場で芸を磨いていこうと思っている。そして皆さんにも、「一人ひとりが自分の持ち場で笑顔でたたかえ、えぶりばでぃ」とエールを贈る。

58年と1日目。12月28日、月曜の朝。

 

 

 

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