答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

理由(わけ)

2015年04月15日 | 三方良しの公共事業

 

「わけあって」と、思わせぶりに書いておきながら、ヘルメットがどうだとかこうだとかでお茶を濁してしまったが、きちんと、「わけあって」の理由(わけ)を書いておこうと思う。

維持管理技術研修会「初級」の「わけ」である。

 

「初級」というからには、まして内容が「のり面・擁壁分野」となれば、私とてプロのはしくれだもの、講義内容に見知ったことも多く、「何を今さら」と言えば言えないこともないのだが、そこんところはグッと抑えて(ついでに眠いのもググっと抑えて)、努めて真剣に聴いてみた。

なぜか。

理論だけの知識が使いものにならないのは当然のこととして、理論的裏づけがない知見もまた、説得力に乏しいからである。

ふだん、作業チームのなかで何気なく使っている言葉を、専門用語に置き換えられるかどうか。

自然と口をついて出てくる経験知としてのセンテンスを、専門的な語彙を散りばめたテクストとして書けるかどうか。

これができるかできないかだけでも、コミュニケーションの中身は違ってくる。

何も専門用語でカモフラージュしたり、けむにまいたりせよと言ってるわけではない(局所戦術的にはそれもあり、ですがネ ^^;)

技術屋でございと胸を張りながら、私のような小規模零細建設工事を生業とする土木屋は、その会話の中身に、理論的裏づけが乏しい場合が少なくない。

それでは、技術屋と名乗るもおこがましい。

ましてやプロなぞと・・・ ^^;

 

一方で、たとえば地域住民の方々に口頭で説明するとき、あるいは「工事だより」を書くとき、用いる言葉はなるだけ平易でなければ、相手には伝わらない。

勘違いなさっているむきも多いのだが、その平易とは、一見わかりやすげな言い回しだとか、漢字にルビをふるとか、そういうことではない。

ふだん、作業チームのなかで何気なく使っている言葉を、一般の人が理解できるように置き換えられるかどうか。

自然と口をついて出てくる経験知としてのセンテンスを、わかりやすく分解したテクストとして書けるかどうか。

これができないことにはコミュニケーションはおぼつかない

つまり、相手に伝えることはできないのである。

 

じつはこの立場に、私たち地場中小零細建設業者の妙味がある。

そしてそれこそが、ストロングポイントに転嫁しうるところなのだと、私は思う。

行政という発注者がいて、受注者にはコンサルという設計者と、私たち施工業者がいて、その先には社会資本のエンドユーザーとしての住民がいる。

地域に根づいて生きている私たちは、その流れのなかで、緩衝材や接着剤としての存在でもあると私は思う。

であれば、もっとも学ばなければならないのは、いつまでも学び「つづけ」なければならないのは、私たちなのではないか。


先ず隗より始めよ。

いや、始め「つづけ」よ。

 

以上、「わけあって」の理由(わけ)である。

 

 

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