答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

『復路の哲学-されど語るに足る人生』(平川克美)を読む

2015年02月03日 | 読む(たまに)観る

 

復路の哲学ーされど、語るに足る人生
平川克美
夜間飛行

 

著者平川克美さんは1950年生まれ。

私と7つ違いである。

私の周りにいる同年の人を思えば、

すぐさま実感として伝わってくるその年齢は、

私にとって、すぐそこにある未来といったところだろうか。

 

 トイレで悩み、トイレでわが身を省みる。トイレで明日の自分を考える。

 冒頭での日本厠考の結論は、アメリカのトイレは、ただ用を足すだけの場であるということである。いつか、私の空手の師範のそのまた先輩が、こんなことを言っていた。

 

 「便器をまたいだ回数が多いということは、それだけで敬うに値する」

 

 年寄りを馬鹿にするような風潮がある今、もう一度噛みしめたい言葉である。トイレだけに味わいたいとは言い難いけど。

 まさか、長幼の序を教えるのに、トイレの話が持ち出されるとは思ってもいなかったが、確かにそこには一片の真理がある。人間の成長とは、彼がどれだけ悩んだか、どれだけ孤独を噛みしめたか、そしてどれだけ素の自分に正直に向き合ってきたかということにかかわっているからである。

(P.189~190)

 

残念ながらこの私、

「早メシ早グソ芸のうち」

などと親父に叱咤されながら少年期を生きたせいで、

「ただ用を足すだけの場」としてしかトイレを認識していない。

だが、それはそれとして、

 

人間の成長とは、

彼がどれだけ悩んだか、

どれだけ孤独を噛みしめたか、

そしてどれだけ素の自分に正直に向き合ってきたか

ということにかかわっているからである。

 

という言葉が腑に落ちるぐらいの世渡りはしてきたつもりだ。

 

そんな、齢(よわい)五十と七つの、

明らかに「復路」にいるオヤジに「成長」という言葉は不似合いかもしれないが、

同書で紹介されている孔子の言葉、

「文質彬彬として、然る後に君子なり」をもって我が身に置き換えれば、

せめても少し「文」と「質」が「彬彬(ひんぴん)」、

すなわち「外見と内実がつりあった状態」にならぬものかと、

いまだ悪戦苦闘中。

まだまだ足掻いてみようと思っている。

 

 

   

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