答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

常識

2014年08月31日 | 土木の仕事

 国土交通省参考資料『国土の脆弱性』より

  http://www.mlit.go.jp/common/000997376.pdf

 

左が阪神高速道路の橋脚で、

右がシャルル・ド・ゴール空港へのアクセス道路のそれ。

いかに我が国が地震大国であるか、

いかに厳しい自然条件のもとで我が国の「土木」が行われているのか、

を説明するのによく使われる対比である。

いわゆる一目瞭然というやつで、

その対比の効果について疑いもしなかった私だが、

こんな文章を読んで驚く、

というか目からウロコが剥がれ落ちた。

 

 しかし、「知識がなければ、目に映ってはいても、ものはみえていないものだ」と先に述べたとおり、そういう知識がなければ、この二つの対比はどのようにみえることだろう。フランス人の土木の設計力が、日本人のそれよりもきわめて優れているようにみえるのか。あるいは日本の公共事業が無駄にコンクリートを使いすぎているようにみえるのかもしれない。(『国土と日本人』大石久和著、中公新書、P.62)

 

「ははあ~、な~るほどネ」

とすんなりと腑に落ちた。

私(たち)の常識は、必ずしも世間の常識とは限らない。


 このとき私は、ほとんどの日本の人々は、ヨーロッパの主要部分では地震が起きないことを承知しているはずがないと気づいたのである。わが国では、地震の存在が道路やビルの建設費を大幅に上げ、工事を大変に難しいものにしているが、そのような理解が得られていないのではないか、ひいては公共事業に対するものの見方にも影響を与えているのではないかと考えたのである。(P.64~65)


考えてみれば当たり前のそのことに思いを至らすことなく、会話を進めてはいないだろうか。

そう考えたとたん、思わず、ボリボリとボウズ頭を掻いてしまう私なのだった。

 

国土と日本人 - 災害大国の生き方 (中公新書)
大石久和著
中央公論新社

 

 

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