答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

親父の背中

2014年08月12日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

きのう帰ってみると、我が家の電気が点いていた。

やはり灯りのある生活はいいものである。

ということで、停電ネタをもうひとつ。

 

鬼籍に入って久しい私の父親は四国電力に40数年勤めた男である。

その親父があまり好きではなかった少年時代。

「父ちゃんカッコいい」と思う姿がひとつだけあった。

強い風雨のさなか、停電復旧に奮闘する姿である。

小学校高学年の時分に住んでいた社宅は、親父の仕事場たる変電所から歩いて1分のところで、

そんな姿を雨戸の隙間からこっそり見ては、

「カッコええなあ」と思ったものである。

今でこそ停電の数は少なくなったし、たいていの場合は、停電をしたとしてもすぐ復旧するのだが、

昔は台風なぞ来ようものなら停電はつきものだったし、

一度停電になると、なかなか元には戻らなかったような記憶がある。

そんなある日、ある友だちが私にこう言った。

「はよう電気つくようにせえ、ってお父に言えよ」

それに対し私は、憤然として反論したのを覚えている。

具体的な言葉は覚えていない。

たぶん、夜も夜中も雨の日も風の日もオレの親父(たち)は必死で闘っているのだと、そういうことを言ったはずである。

冗談半分の言葉に本気で気色ばんで怒る私に、たじろいだ友だちの顔は覚えている。

親父の職場は、普段はそんなにあくせく働くようなところでもなかったような気がするし、

夕餉には酒を呑んで大声でくだをまく彼が、私は嫌いだった。

だが、停電のたびに懸命に働く姿は、間違いなく私の誇りだった。


以上、2日つづいた停電が思い起こさせてくれたこと、である。

 

 

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