答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

「豪雨の中で鏡ダム越流をギリギリ回避した高知県職員」という記事を読んで

2014年08月06日 | 土木の仕事

 

豪雨の中で鏡ダム越流をギリギリ回避した高知県職員 放流量を巧みに操作
2014年08月05日08時28分

 鏡川は大丈夫か? 高知県内で記録的な大雨が降った3日、高知市民にそんな不安が広がった。豪雨と満潮が重なり、水位がどんどん上昇する。氾濫危険水位を超え、「あわや」という状況が続いた。ぎりぎりでそれを免れた背景には、上流の鏡ダム(高知市鏡)で水量をコントロールする高知県職員がいた。 

(後略)

(8月5日高知新聞朝刊より)

Webで読むならコチラ ↓↓

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=323973&nwIW=1&nwVt=knd

 

記事には、一昨日、私が想像で書いた、

「洪水量と放水量をギリギリのバランスで調整する闘い」の詳細がつづられている。

そして私は、今回の大雨で高知市がどうにか持ちこたえているのには、

ダムだけでなく、排水施設など、過去の災害を教訓にしたインフラ整備と、そのインフラの維持管理が大きく寄与していると信じている。

だが、ダム、公共事業、公務員、と揃えば、

これはまさに現代日本の「沈黙の螺旋」を象徴するような、おあつらえ向きの素材。

そのような空気に流されてこの記事にあるような事実を無視することなく、

県民に説明してくれた高知新聞に、私は敬意を表する。

即時性といった面では、他のメディアにはとうてい歯が立たないが、

こういうことこそが新聞という媒体の役割なのだとも思う。

「そりゃアンタ、土木屋の牽強付会やで」と嗤われようとそう思う。

そして、こういうことの積み重ねが「沈黙の螺旋」を逆に回すチカラになるのだと信じている。

「土木」なくして普通の暮らしは成り立たない。

 

 

※沈黙の螺旋理論

マスメディアを通じ、個人が多数派と認識する世論が形成され、そのような世論が同調への圧力を持つという理論。

人々は自分の意見が世の中で多数派か少数派かを判断する直接的統計能力を持ち、

少数派だと思う人々は孤立を恐れて沈黙を保ちたがる。

そのため多数派の声が、螺旋が収束するようにますます増大するというものである。

(Weblio辞書より)


世論と呼ばれるものは、人々の冷静な意見の集積というよりはむしろ、こうした「こわばった風潮」にしか過ぎない、と考えるのが沈黙の螺旋理論である。(『強靭化の思想』藤井聡、扶桑社、P.101)

伝統に裏打ちされた良識を携えた庶民が残されていることを信じ、彼らに向かって正当な論理を発言し続けること以外に、沈黙の螺旋を逆に回す術はない。(同、P.104)


 

強靭化の思想―「強い国日本」を目指して
藤井聡
扶桑社

 

 

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