答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

「状況としての”男は黙ってサッポロビール”批判、そして”笠智衆”だって闘わないといけない」論、再び

2014年08月03日 | 土木の仕事

築土構木の思想──土木で日本を建てなおす (犀の教室)

藤井聡

晶文社

 

吹けば飛ぶよなブログの主が、

といって謙遜していたら、ホントに吹いたら飛ぶようなアクセス激減。

どうしたんだ?

と思いつつモティベーション下がりまくりの今日このごろ。

『築土構木の思想~土木で日本を建てなおす』(藤井聡、晶文社)を読了。

5編の対談(など)からなるこの本、

インターネットTV『土木チャンネル』のなかのコンテンツ、

築土構木の思想』を再編集したものである。

 

土木」とは、わたしたちの環境を整えていくことを通して、少しずつ社会を善くしていく営みです。

 

と、そのトップページに掲げられている惹句を見るだけで、

ある意味ミーハーな私なぞは、ほとんどうっとり恍惚としかけてしまうのだが、

そのじつ、初期のいくつかを除き、観てないのである。

ということで、これを契機に、

本に掲載されている5篇の対談を、あらためて拝見させてもらうと、これがじつにおもしろい。

なかでもイチオシなのが、藤井聡VS中野剛志という組み合わせ。

当ブログでも以前、その対談を書き起こして紹介したことがあるのだが、
 
 
再編集して活字となったものより数倍おもしろい。
 
一部を再録する。
 

例えば先程の「男は黙ってサッポロビール」。

ビール頼んでも出てこない、肉も運んでこないという状況で、困るのは「この人」だけなんですけど、ただ、「この人」が「土木」になると「この人」が困っているということは日本の未来が斜陽していくわけですよね。傾いていく。

ここで黙っているのは美意識を貫くという私徳。そして私の徳を貫くという美意識を貫くことは公徳の次元では非常に大きなデメリットをもたらす。それが一番分かりやすいのが大災害による人の大量死であったりとか大被害であったりする。あるいは色んなインフラ老朽化による大きな事故とか、それはもう目に見えて分かっていたわけですから、「男は黙ってサッポロビール」なんていう私徳をやっている場合じゃない。

そうすると、東京物語の笠智衆がやっていることは確かに美しいのかもしれないけれど、笠智衆にもの凄い責任があるとすると、打って出て闘わないといけない。笠智衆も「コノヤロっ」なんていって踊らないとダメな局面があるかもしれない。

それは私徳の点ではオゾマシイと言われるようなことかもしれないが、公徳の点でいうとそういうのが必要じゃないでしょうか。大局を見ると、ケンカをするあるいは「オルテガの大衆社会論的」な話で批判をしている人たちにあえてケンカを挑んでいくという構造が必要なんじゃないかなと当時は思っていた。ま、今でも思っているわけですけどね。


とはいいつつも、活字大好き人間の私としては、本もまた捨て難い。

御用とお急ぎでないかたは、合わせてどうぞ、

なのである。



 

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