答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

『無名碑(下)』(曽野綾子)を読んでいたこと

2014年07月28日 | 読む(たまに)観る

 

無名碑 下 (講談社文庫 そ 1-4)
曽野綾子
講談社

 

物語の主人公は会津で田子倉ダムをやっつけたあと、

名神高速道路茨木工区で橋を架け、

今度は栗東工区で舗装なのである。

 

そのなか、う~んと唸った表現がふたつ。

まずは、アスファルト舗装工事について説明するくだり。

 

百五十度でプラントを出たアスファルトは、輸送の途中にやや冷えて、フィニッシャーで、厚さ四糎のサーフェス・コースに拡げられるときには、百四十度程度に冷えている。それを重い鉄のマカダム・ローラーという機械でのしをかける。しかしマカダムのローラーは材質が堅いので、その継目と継目の間には小さな亀裂が入るのであった。それをその後に控えている何本ものタイヤを並べた弾力性の強いタイヤ・ローラーが、もっとこまかにアスファルトを路面になすりこみおしつける役目を果たす。タイヤローラーの手にかかる頃には、アスファルトは百三十度ほどに温度が下がってくる。(P.81)


とてもイイ。

こういう表現で工事が説明できたら...と、ふと思ったが、

ムリムリ...と苦笑する。

 

つづいてはコレ。

 

 道は、押しつけがましさやきらびやかさもなく、何かを人に課する場所でもないことを、竜起は楽しく思った。宗教的な建築物ならば厳粛さを伴うであろう。他の多くの建造物は多かれ少なかれ、限定された目的を持っている。しかし道には、何の制約もなかった。あらゆる人々が、あらゆる目的をもって、その上を移動するだけであった。その生活の匂いにまみれた空間の生命を、竜起は尊いものに思った。(P.91)

 

う~ん、ジス・イズ・ザ・土木。

てなふうに感じ入ってしまう私。

 

さて、このあと主人公はタイ北部の小さな農村に、高速道路(だと思う、たぶん)をつくりに行く。

私はといえば、ゆうパックで届けられた『築土構木の思想~土木で日本を建てなおす』(藤井聡、晶文社)を見るなり、

読みかけの『無名碑(下)』を閉じ、

せっかくだからそっちを読もうと鞍替えする。

7月最後の日曜日、ああ、まもなく8月なのであるよ。

 

 

築土構木の思想──土木で日本を建てなおす (犀の教室)

藤井聡

晶文社

 

 

 

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