答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

複雑さに耐えて生きていかなければならないということ

2013年11月06日 | 読む(たまに)観る

朝日新聞『論壇時評』(2013.10.31)で高橋源一郎がとりあげ、反響が広がっているという皇后陛下のおことば。

1998年、国際児童図書評議会(IBBY)ニューデリー大会に寄せたビデオ講演である。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ibby/koen-h10sk-newdelhi.html

当時も話題となり、『橋をかける』という名で本にもなっているらしいのだが、あいも変わらず浅学な私は今日まで知らなかった。

で、宮内庁のホームページで読んでみる。

 全編、美しい日本語である。

で、「最後にもうひとつ、本への感謝をこめてつけ加えます」というおことばに続けて、こう仰っている。

 

読書は、人生のすべてが、決して単純でないことを教えてくれました。

私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。

人と人との関係においても。国と国との関係においても。

 

近頃はどうも、渡る世間の複雑さを、過度に単純化しようという人が多すぎる。

確かに、複雑そうに見える目の前の事象やシステムにとらわれすぎて、本来そんなに多くはないはずの問題の本質を見誤ることなく、ものごともっとシンプルに考えようよ、というのは理解できぬでもない。いや、そのとおりだと思う。

しかし、生身の私は、複雑きわまりなくて対立だらけの世の中を、落としどころを探りつつ、平衡を保ちながら生きていくことこそ、正しいオヤジの有り様だと思っている。

だから、皇后陛下のおことば、染み入るのである。

 

 

橋をかける (文春文庫)

文藝春秋

 

 

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