答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

CIMに関する講演会を聴きにいってきたこと

2013年10月23日 | オヤジの「ゆる~いCIM」修業

 

ちょうど一週間前の水曜日。

『「CIM」に関する講演会』(土木学会主催)とやらを聴きに高松まで。

建設業におけるCIMとは、Construction Information Modeling。わかりやすく言い直すとコンストラクション・インフォメーション・モデリングである。

ん?わかりやすくなってない?ではやり直し。

つまり、コンピューターの上で構造物の3Dモデルをつくりながら設計を進めていき、そのデータを使って周辺環境との取り合わせや施工方法の検討をし、最終的には維持管理に使っていけるようにしよう、とこういう試みである(たぶん)。

辺境のいち土木屋である私が、そんな最先端の取り組みを聴いたからといって、すぐさま己の仕事がどうこうなるものでもないし、また、すぐさまどうこうしようとは思ってもないが、とりあえずは、大きな流れとなるかもしれない事に対して、アンテナを張っておくに越したことはない(個人的には興味津々なんですがネ)。

ということで、高松、である。

 

まずトップバッターとして登場したのは、熊本大学の小林一郎教授。『技術者復権ーCIMによる建設システムの変革』というお題である。

のっけから、「土木ってやっぱりイイものつくりたいよネ」と仰っしゃる。思わず引き込まれてしまう私。

教授いわく、

 

イノヴェーションというのはInnovation。「NOVAすること」、つまり、ちょっと工夫すること、であって技術革新ではない。

ICT(情報と通信)を進めよと言うけれど、ICTは「必要とされる現場」でやってこそ意味がある。必要とする現場でICTを駆使しましょう。

Cランクの業者がやれる「ゆるやかなCIM」をやりましょう。

 

そして、ご自身が携わった事例を解説した後、締めの言葉は、「発注者こそやるべき。胸襟を開こう」。

思わず大きく頷く私である。

 

もう一人。私が惹きつけられたプレゼンテーションは、最後から二番目に登場した雫石和利さん。建設コンサルタンツ 協会のかただそうだ。

雫石さんいわく、

 

18年前の最速スーパーコンピューターと現在一般的に使われているパソコンのスペックは同じ。じゃあ20年後はどうなるの?どうするの?

つまり、PCを使って我々は何をするのか。建設分野の情報化でコンピューターを何のために使うのか、から考えをスタートさせなければいけない。

が、現実は、図面・報告書・電子納品の作成。よくて業務効率化や品質向上までしか考えが及んでない。

だから建設業界は遅れている。

仮想空間の中に現実世界をつくって、それが機能するかどうかを評価し、それを現実世界へ反映する。これが本来コンピューターを使ってするべきこと。

CALS/ECは紙の図面や報告書を抽象化して属性を入力しているので、結局は紙にしかならないが、CIMは現実世界を抽象化するので現実世界にそれを再現することができる。世界観が違う。

 

自分自身のプレゼンテーションでは、「スーパー文房具としてのパソコン」を 自由自在に使えるようになったからといって、それをして「建設業のIT化」と呼ぶのはチャンチャラおかしいと繰り返す私だもの(まるっきり桃知さんからのパクリであるが)、ぐっと身を乗り出して聴いていたのは、当然のことである。

 

とかなんとか言いつつも、だからといってCIMやICTを我が社ですぐ、ということにはならない。

が、しかし、「さてさてどうしたもんかいな~」と、色んなことが浮かんでは消えてまた浮かび、ニヤニヤしながら高知自動車道を安全運転ですっ飛ばす私。

辺境の土木屋とて、出来ることはあるはずなのである。

 

 

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