答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

両側に分けられているという自覚が、これを結びつけようという意思になる(ジンメル)

2013年07月19日 | 土木の仕事

 

今回この事例を発表する冒頭を、こんな言葉から始めてみた。

 

道づくりはいわば人間固有の作業のひとつである。

動物は道の奇跡、すなわち、運動を凝結させてその開始と終結とをふたつながらに含む固定像をかたちづくる、という奇跡を生みださない。

橋をかけるという行為にいたってあの人間特有の作業はその頂点に達する。

 

このブログには何度か登場してもらった、ゲオルケ・ジンメルである。

このあと、「道はつながるからこそ道なのです。言い換えれば、つながらない道は道ではないのです」と自分自身の言葉をつなげる、とそういう魂胆である。

これはこれで私の大好きな文章なのであるし、だからこそ他人さまに紹介しようとするわけなのだが、もっとしっくりときてもらえるかもしれんな、という文章を今朝、探しだした。

 

単に空間的に隔てられているだけでなく、向こうとこちらが分割されていると感じる能力が橋を生み出す。

両側に分けられているという自覚が、これを結びつけようという意思になる。

それは人間に固有の作業である。

 

同じく、ジンメル。

また引きで恐縮だが、『おおばや史』(コラム、2011.02.24)からである。

http://www.obayashi.co.jp/history/columns/back008

 

さらにこう続いてもいる(らしい)。

 

ただ実用をみたすばかりでなく、直観に訴える具象として美の対象になる。

 

すとんと腑に落ちた今朝の私。

今度からはこれにしようかと、そんなふうに考えたあと、

いやいっそのこと、前者も後者もまるごと全部、でも良いかもしれんなと、特にお気に入りのこの部分を何度も何度も復唱したのである。


両側に分けられているという自覚が、これを結びつけようという意思になる。



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