答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

『逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方』(伊集院静)を読む

2013年04月07日 | 読む(たまに)観る

 

逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方
伊集院静
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

子どものころからの熱心なジャイアンツファン。

転じて今では、アンチジャイアンツ。

ちなみに、小さいころの私は、ジャイアンツが負けているとプロ野球の中継を見せてくれるときの、機嫌良さげな父が、たまらなく嫌いだった。

対象が好き、という積極的な感情ではなく、嫌いあるいはアンチからスタートするというその心持ちのありようが、嫌だったのである。

長じて今の私は、さすがにジャイアンツが負けているから野球中継を見る、というほどにはひねてないが、勝っているよりは負けているほうが気分が良いのだから、まったく、何をか言わんやなオヤジではある。

そんな私だから、松井秀喜が国民栄誉賞をもらうことになったからといって、その松井秀喜のことを書いた本を読もうかなどと、思うはずもなく、この本はそれ以前に買っておいたもの。

私が興味をひかれたのは、どこかでこんな文章を読んでしまったせいである。

 

それでも当時私はそのエピソードに対して半信半疑だった。それで事をただそうと質問した。

「君の周囲の人から聞いた話しなのだけど、君は人の悪口を一度も口にしたことがないそうだね?」

「野球選手になろうと決めてからは一度もありません」

私は少し口元をゆるめて(たぶん笑っていたのだろう。妻があとでそう言った)もう一度同じ質問をした。

「一度も人前で人の悪口を言ったことがないの?」

「はい、ありません」

彼の眼は真剣だった。しかも気負いがあるような口振りでもなかった。ごく当たり前のように、彼はそう断言したのだ。(P.36)

 

伊集院静いわく、「戦後、日本がアメリカに送り出すもっとも美しい日本人」だという。

畑仕事を終え昼食を済ませてからの2時間弱。

途中、何度も胸をつまらせながら、この「美しい」物語を一気に読了。

清々しい気持ちでいっぱいの日曜の昼下がり、である。

そして、「松井秀喜という美しい生き方」に比べると、齢(よわい)55を数えてなおヘタレなおのれが、私自身の頭のなかでクローズアップされたのではあるが、まあいい。

それはまたそれ。しょっちゅう弱音を吐きつつも、その度に、立ち上がって前を向きゃあ良いではないか。

 

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あ、そうそう。ちなみに我が社には、松井秀喜が高知春野球場のライトスタンドへ叩き込んだプロ第1号のホームランボールを持っているオジさんが在籍している。

そうだ。この本を彼に貸してやろう。

泣くやろな(たぶん)。

 

 

       

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