答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

中村建設 ー 三方良しの公共事業改革推進カンファレンスin大阪より

2013年02月19日 | 三方良しの公共事業

 

中村建設(奈良市)の藤井さん。

施工業者からの事例発表は、今回この人だけである。

じつはこの人、昨年の11月に、同僚3名と共に研究会の勉強会に参加し、翌日、その足で弊社を訪れてくれている。

都市土木に携わる技術屋さんが、辺境の山岳民族の、しかも技術的に見れば大したこともなかろう会社へ来て見て、何か学ぶものがあったかどうか。

他人さまの頭のなかを覗くことは出来ないので良くは判らないし、まして今回の発表を見聞きすると、自分自信がちゃ~んと考え実践しているプロである。

あちらこちらを引き連れ回した私自身に、あれで良かったのだろうかと、少々疑問に思わぬでもない。

だが、エラそうにひと言だけ言わせてもらえば、担当する現場が佳境ななか、種々の段取りを付けてなお、行ってみようとしたその時から学びは起動しているはずなのだ。

その時、私(たち)が何者かであるとかないとか、そんなことには副次的な意味合いしかなく、高知行はおのずと有意義なものになったのだろう(な、たぶん)と勝手に想像してしまった。

 

さて、そんな彼の発表。

JRの高架化に伴って、何年も前に設置された仮設のアンダーパス(くぐり抜け)道路を撤去して、平面道路にする。ごくごくかいつまめば、そういう工事である。

パネルディスカッションでも何人かが指摘していたが、なんてったって工事の目的がいい。

いわく、


 子供達にとって、より安全な通学路を作る

 お年寄りや体の不自由な方に負担の少ない道路を作る

 

発注者視点からも良いし、住民の視点に立ってみても良い。

何より現場技術者たる彼がこれに気づいたその時に、工事の成功は保証された。と言えば、現実はとてもそんな甘いもんではなかっただろうが、

このパワフルな「工事の目的」は、現実の厳しさを乗り切っていく拠り所となるのに、十分すぎる惹句だったのではないかと、私は推測する。

そして、締めくくり近くの言葉。


 着工前に住民は完成形のイメージを持っておらず、

 先入観で、「税金のムダ使い」とか色々なクレームをつけられるが、

 着工前にも仕事中にもていねいに対応することで、理解をしてもらえるのではないか。

 

彼の現場に対する想いがストレートに表れていて、好感が持てた。

それもあったのだろう。当日もっとも受けが良かった発表だったように、私は感じた。

お見受けしたところ、かなり緊張していたようだが、技術屋にとっては得難い経験。おいそれと体験できるものではない。

遅くなったが弊社への訪問を含め、ご苦労さまでしたと、お礼を言いたい。

ということで、三方良しの公共事業改革推進カンファレンスin大阪聴講記その4。

明日は福島県の事例発表について、である。

 

 

       

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