答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

「災害復旧・復興へ『公共工事の見える化』」、という和歌山県の事例発表を聴く

2013年02月18日 | 三方良しの公共事業

 

『三方良しの公共事業改革推進カンファレンスin大阪』から、その3。

和歌山県庁の石原さんの発表である。

2011年9月の台風12号は、私自身が、それに先立つ7月の台風6号による災害からの応急復旧に携わっていたこともあり、未だに強烈な身体的実感を伴ってあるのだが、その「強烈」にしてからが、

「降り始めからの総雨量が馬路村魚梁瀬で850mm」なのだから、

同じ時、和歌山県大杉で「同1998mm」という数字が、いかにとてつもないものか、大げさでもなんでもなく、身震いを覚えた私である。

そんな「紀伊半島大水害からの復旧の状況」を、和歌山県がホームページで公開している。

ということについて、「災害復旧・復興へ『公共工事の見える化』」と題しての発表だった。

「公共工事の見える化」?

まがりなりにもそれを標榜し、続けてきた私だもの。自分的には、この事例発表を、密かに今回のカンファレンスの目玉と位置づけ、期待していたのである。

さて、くだんのホームページ。浅学にして初耳だった私。

さっそく翌朝、眠い目をこすりつつ、拝見させてもらう。

 

 

 

地図の被災箇所名をクリックすると、それぞれ個別の復旧状況について被害の状況やら進捗状況やらが説明されている。

わかりやすいし良く出来ている。これが私の第一印象。

だが、それも所詮プロたる私の目。一般のかたからすればどうなのだろうか?という目で見ると、ひょっとしたら「わかりやすい」とは受けとってくれないのかもしれない。そして、せめて一ヶ月に一度は更新しないと、世間は評価してくれないかもしれんなと、そう感じた。

なんたって、Webでの情報発信の肝は、一に更新、二に更新なのである。

いや、何も批判をするつもりはない。どころか、良い試みだと素直にそう思うし、現時点で、これだけの情報量を発信している例は珍しいとも思う。

しかし、事例発表の際にも受けた物足りなさと同様の感覚を、このサイトから受けたのも事実である。

では何が物足らないのか。

発表を聴きながら、すでに私の頭のなかでは結論が出ていた。

私なりの答えは、「やっぱ(施工)業者だべ」である。

物語を紡ぐことが出来るのは、私たち工事に携わる者なのではないか。

いや、「物語を紡ぐ」などといえば、いささか格好が良すぎるのかもしれず、事実の積み重ねがストーリーとなっていく、というのが実際のところかもしれないが、

日々の悪戦苦闘や泣き笑いを、施工業者自ら、もっと端的に表現すれば、現場技術者自らが発信するからこそ、住民からの信頼を得る取っ掛かりが出来るのでは、と私は言いたいのである。

なんとなれば、信頼は現場から生まれるのだし、現場からしか生まれないと断言しても、極論ではないと思う。

 

 

聞けば、和歌山県では、こんなような感じで、現場の技術屋さんに語ってもらうという試みも考えているという。けっこうなことである。頑張っていただきたい。

だが、これとは別の形で、自らで現場の情報を発信し、その繰り返しから生まれた信頼がストックされていけばいいなと、私はそう思う。

現実には、さまざまな形で、施工業者からの情報発信がなされているのかもしれず、もしそうだとしたらゴメンナサイねと謝るしかない。

いつもながら、吐いた言葉は巡りめぐって、「私と私の環境」に突きつけられるしかないのだ。

 

 

       

          有限会社礒部組が現場情報を発信中

 

       

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