答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

己のことに置き換えるチカラ(友人のブログから)

2011年07月26日 | 三方良しの公共事業

 

奈良の中村さんいごっそラーメン店長のラーメンを食いにツアーを組んで北川村へ来てねと私がお願いしている中村さん。10日ほど前になるが、彼のブログを読んで大いに考えさせられたのである。

誤解を与えるかもしれない記述もあるが、当事者にしか言えない本音だし、前後の文脈からすればさもありなんと考え、(快諾してもらったうえで)全文をそのまま転載させていただく。

 

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トップランナーフォーラムに参加して 2011/07/15

http://www.be-collabo.jp/hp/nkm43/freemannnn/diary201107.html

 

 トップランナーフォーラムの講師として仙台の友人が登壇した。

 不謹慎かもしれないがもしこの震災が必然であるならば、今、発災して良かったと思っている。地元建設業者がどんどん倒産しているなかで、もしこの震災が5年後ならば今回の様な復旧作業はできなかったと断言した。

 協会に加盟している建設業者がここ5年で約30社減り現在80社。今年も脱退および倒産という声が10社程度聞こえてくるなかで、5年後の発災であれば、組織として動く事の出来る会社が何社残っていたか?協会自体の存続もどうなっていたか?というのだ。それにより、復旧作業は大幅に遅れ、場合によっては子供達にそのツケを残しかねない。実際全国をみても建設業者は激減し協会自体の存続も危ぶまれている。この様な状況のなかで今後、同じ様な災害が起こった時に、緊急出動ができる地域建設業がどれだけいるのか。対応出来るのかが大きな不安材料になる。

 大手ゼネコン達は単体で組織として動く事が可能だ。しかし、緊急時に対応出来るのは、阪神の時も今回も一緒だが大型物件、例えば仙台駅緊急応急処置や阪神の時の阪神高速の解体、各駅舎の復旧などである。大手ゼネコンや、警察、消防、自衛隊が現地に乗り込むためには、その地域を熟知した者の力がなくては全く使いものにならない。

 今回も、地元建設業者は、発災後約2時間で組織として状況確認をスタートさせ、翌12日から啓開作業に入っている。啓開作業とは道路を緊急的に通行可能にする作業等をいう。今回は津波により道路の位置すらも確認できない様な状況のなかで、地元建設業が威力を発揮した。そしてその後に自衛隊等の公的機関が入り、救助復旧作業がスタートした。今回特記しなければいけないのは、発災後約2時間で協会組織が動き出したという事だ。発災1週間前に区が策定した具体的な防災計画にのっとって訓練をしたからだという。

 机上の空論ではなく、実際の訓練が今回、皮肉にも建設業者の初動を遅らせる事なく進める事ができたという私たち奈良県はどうなんだろう?非常に不安を感じる。備えあれば憂いなし。何事にも備えよ常にである。

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読んでもらえばわかるとおり、東日本大震災に地場の建設業者がどう対応したか、なぜ対応できたかという話であり、それはまさに当事者にしか語れない体験談として、又聞きではあれ迫真性にあふれている。

しかしこの場合、もっとも私の心をうったのは何かと、時間が少したった今考えてみると、「自分のこととして考える」というその一点ではないかと思う。そしてくだんの仙台の友人さんも、そういう人間に届けと、体験談を語っているのだと思うのである。

他人の経験を聴いて、己に置き換えることが出来得るというその感受性。これこそが「前向くチカラ」の原動力となる。少なくとも私は、そう信じている。

 

 

 

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