つれづれなるまま映画を観て過ごす「ベッチーの映画三昧日記」

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 「インフェルノ」

2016-10-29 22:18:49 | goo映画レビュー
●ベッチー的映画三昧日記
 美女とラングルドンの歴史謎解きミステリー、完璧なパターン化を完成させた「インフェルノ」


 原作ダン・ブラウン、監督ロン・ハワード、、主演トム・ハンクスのトリオによるロバート・ラングトン教授シリーズの第3弾「インフェルノ」が公開された。

 このシリーズ中世の歴史的偉人を物語の鍵に謎解きミステリーが展開されるのが特徴だ。第1作の「ダ・ヴィンチ・コード」でレオナルド・ダ・ヴィンチと「モナ・リザ」、続く「天使と悪魔」でガリレオと秘密結社フリーメーソン、ミケランジェロを、そして本作「インフェルノ」ではダンテと彼の「新曲」“地獄篇”をモチーフにしている。
 そしてもうひとつ、中世の歴史がキーファクターだけに世界的に有名な史跡、建築物や美術品の数々が映画に登場するのも楽しみだ。本作ではフェレンツエのベッキオ宮殿、サン・ジョバンニ洗礼堂やベネチアのサンマルコ広場、イスタンブールのアヤ・ソフィア寺院、地下宮殿などが紀行番組のようにたっぷりと紹介される。特撮が進んでいるので、どこまでが実際の名所での撮影で、どこからセットなのか分からないが、本物の文化遺産の中でこんなハードなアクションシーンが撮れるはずはない。しかし,画面を観る限り、その場所で撮影したと見違えるくらいプレミア感と臨場感のある映像に驚かされる。
 
 ハーバード大学のラングドン教授(トム・ハンクス)は、強い幻覚に苦しみながら頭を負傷した状態で目を覚ます。そこはフィレンツェの病院で彼自身なぜそこにいるのか数日分の記憶を失っていた。そこに警察官を名乗る殺し屋が現れ、担当の女医シエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の機転で病院から脱出する。断片的に記憶が戻ってきたラングドンはダンテの「地獄篇(インフェルノ)」を視覚化したボッティチェルリの名画から、生物学者ゾブリスト(ベン・フォスター)が人類増加問題の解決策として地球上の半数を死に至らしめる細菌によるバイオ・テロを計画しているのを知る。謎の殺し屋やWHOから追われながら、ラングドンとシエナの二人はテロ計画の阻止のため奔走する…。

 映画は冒頭からジェットコースターのような“なぜ”、“何”の連続で一瞬たりとも目が離せない。今までの作品と違い、ラングドンは怪我をして記憶を失っているので自分がどうしてこのような状況に陥っているのか考える余裕も与えられずに進むので、いつものように頭脳明晰にことが進まないのが緊張感を与える。観客もトム・ハンクスと同様の立場になったような錯覚になる。だから、冷静に考えて見れば突っ込み所が多いが、例えば女医のシエナがなぜここまで助けてくれるのか、ダンテに詳しいのか怪しいと思うべきなのに最初は全く思わない。
 これまでのシリーズの中では上映時間も2時間と短く、話のスピードは早い。ものの48時間くらいで事件が解決した感じで、展開の早さはTVドラマ「24」並みだ。最初は疑問に感じた色々な事柄がすべて伏線となっていて最後に見事に説明されていくシナリオとフラッシュバック映像を多用した編集の巧さに参った。

 私は原作未読者なので、映画化に当たってどれくらい脚色されているのかわからないが、エンターティメントとして過不足なくまとめ上げたロン・ハワード監督の手腕は見事だ。
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