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映画『東京家族』について

六百番歌合(其の二)

2017年08月13日 | 映画 『東京家族』
参考ブログ 六百番歌合 目録・定家番抜書

〔秋部〕

残暑

あききても猶夕かぜをまつがねに夏をわすれしかげぞたちうき

なつごろもまだぬぎやらぬゆふぐれは袖にまたるるをぎのうはかぜ



乞巧奠(きこうでん) ※陰暦七月七日の夜、供え物をして牽牛・織女星をまつる行事。たなばた。

秋ごとにたえぬほしあひのさよふけてひかりならぶるにはのともしび

つゆふかき庭のともしびかずきえて夜やふけぬらんほしあひのそら



稲妻

かげやどすほどなき袖の露のうへになれてもうときよひのいなづま

むばたまのやみをあらはすいなづまも光のほどははかなかりけり





月ぞすむさとはまことにあれにけりうづらのとこをはらふあきかぜ

しげき野とあれはてにけるやどなれやまがきのくれにうづらなくなり



野分

をぎの葉にかはりしかぜの秋のこゑやがてのわきの露くだくなり

なびきゆくをばながすゑになみこえてまのの野わきにつづくはまかぜ



秋雨

ゆくへなきあきのおもひぞせかれぬるむらさめなびく雲のをちかた

日にそへて秋のすずしさつたふなり時雨はまだし夕ぐれのあめ



秋夕

あきよただながめすててもいでなましこの里のみのゆふべとおもはば

ながめつるのきばのをぎのおとづれて松風になるゆふぐれのそら



秋田

いく夜ともやどはこたへずかどたふくいな葉のかぜのあきのおとづれ

わきてなどいほもる袖のしほるらむいな葉にかぎるあきの風かは





からころもすそののいほのたびまくら袖よりしぎのたつここちする

たびまくらよはのあはれもももはがきしぎたつ野べのあかつきのそら



広沢池眺望

すみにけるあとはひかりにのこれども月こそふりねひろさはのいけ

くまもなく月すむよははひろさはの池はそらにぞひとつなりける





あしの屋のつたはふのきのむら時雨おとこそたてね色はかくれず

けさ見ればつたはふのきにしぐれしてしのぶのみこそあを葉なりけれ



(ははそ)

ときわかぬ浪さへ色にいづみ河ははそのもりに嵐吹くらし

秋ふかきいはたのをののははそ原した葉は草の露やそむらむ



九月九日

いはひおきてなほなが月とちぎるかなけふつむきくのすゑのしら露

君がへむよをながづきのかざしとてけふをりえたる白菊のはな



秋霜

とけてねぬ夢ぢもしもにむすぼほれまづしるあきのかたしきの袖

秋の野の千くさの色もかれあへぬに露おきこむるよはのはつしも



暮秋

有明のなばかりあきのつきかげはよわりはてたるむしのこゑかな

くれてゆく秋のなごりもやまのはに月とともにや有あけのそら




































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