漢字の音符

漢字の字形には発音を表す部分が含まれています。それが漢字音符です。漢字音符および漢字に関する本を取り上げます。

音符 「臿ソウ」 <さしこむ>

2017年04月20日 | 漢字の音符
 ソウ  臼部

解字 甲骨文字は棒状のものを両手(𦥑キョク)でもって対象を刺すかたちで挿ソウの原字。上に八を描き貫かれた物体を八で表している[甲骨文字辞典]。この字では上部に向かって刺すかたちになっている。篆文は、八と棒が一体化して干になり下部は両手(𦥑キョク)⇒臼うすに変化し、下に向かって刺すかたち。現代字は干⇒千に変化した臿になった。さす・さしこむ意を表す。新字体に用いられるとき、千が日をつらぬくかたちに変化する。
意味 (1)さす。さしはさむ。 (2)すき。(=鍤)

イメージ  「さす・いれる」 (臿・挿・鍤・歃)
音の変化   ソウ:臿・挿・鍤・歃

さす・いれる
[插] ソウ・さす  扌部
解字 旧字は插で 「扌(手)+臿(さす)」 の会意形声。手でものをさしこむこと。新字体は臿が、千を日に通した形の挿に変化。
意味 さす(挿す)。さしこむ。さしはさむ。「挿花ソウカ」(花を生ける。また、花かんざし)「挿絵さしえ」「挿入ソウニュウ」「挿話ソウワ」(エピソード)
 ソウ・ショウ・すき  金部
解字 「金(金属)+臿(さす)」 の会意形声。田畑にさして耕す金属製のスキ。鍬ショウ・シュウ(すき・くわ)は、鍤シュウの同音代替字である。
意味 (1)すき(鍤)。土を掘り起こす農具の一種。 (2)はり。まち針。
 ソウ・ショウ・すする  欠部
解字 「欠(口をあける)+臿(いれる)」 の会意形声。欠ケンは口をあけた人を表す。音符「欠ケン」を参照。歃は口をあけて汁を入れる(吸う)こと。
意味 すする(歃る)。吸ってのむ。「歃血ソウケツ」(血をすすって約束を誓うこと)
<紫色は常用漢字>

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