夨 ショク・ソク 大部
解字 大の字形の人が左に頭をかたむけたかたちの象形。夭とおなじく身をくねらせる意味を表す。おそらく若い女が身をくねらせているさまであろう。
意味 あたまをかたむける。かたむく。
呉 ゴ <身をくねらせてわらう>
呉[吳] ゴ・くれ 口部
解字 「口(くち)+夨(身をくねらせる)」の会意。人が身をくねらせて口をあけ、笑いさざめく姿を表わす。娯の原字。原義でなく古くから国名に当てる。
意味 (1)昔の中国の国名。長江下流の蘇州や南京を都とした国。「呉越同舟ゴエツドウシュウ」(反目している呉と越の人が同じ船に乗る) (2)中国の長江下流地域の総称。「呉音ゴオン」 (3)[国]くれ(呉)。古く日本で中国を指 した呼称。日が暮れる方角に当たるからと言われる。「呉竹くれたけ」(呉くれから渡来した竹。)「呉織くれはとり」(大和朝廷に仕えた渡来系の機織りの技術者、また、その織物。はとりは、はたおりの略) (4)[国]くれる(呉れる)。与える。
イメージ
「身をくねらせて笑う」(呉・娯・誤)
「身をくねらせる」(虞・蜈)
音の変化 ゴ:呉・娯・誤・蜈 グ:虞
身をくねらせて笑う
娯 ゴ・たのしむ 女部
解字 「女(おんな)+呉(身をくねらせて笑う)」の会意形声。女が笑いこけているようす。
意味 たのしむ(娯しむ)。たのしみ。「娯楽ゴラク」「歓娯カンゴ」(よろこびたのしむ)
誤 ゴ・あやまる 言部
解字 「言(いう)+呉(身をくねらせて笑う)」の会意形声。笑いこけて発する言葉。まちがいが多い。
意味 あやまる(誤る)。あやまり。まちがい。「誤報ゴホウ」「誤解ゴカイ」「錯誤サクゴ」
身をくねらせる
虞 グ・おそれ 虍部
解字 「虍(虎の頭)+呉(身をくねらせる)」の会意形声。虎の頭をかぶって踊る神楽舞のこと。虎のように踊るのでおそれる意となる。
意味 (1)おそれ(虞)。おそれる。うれえる。「憂虞ユウグ」(うれえおそれる)(2)おもんばかる。先のことを前もって考える。「不虞フグ」(①思いがけない出来事。②先のことを前もって考えない)「虞グを以て不虞フグを待つ者は勝つ<孫子>」(注意深く準備した上で、準備の足りない敵を待ち受ける者は勝つ) (3)中国古代の王朝名。舜が帝位にあった期間。(4)人名。「虞美人グビジン」(秦末の武将・項羽の愛人=虞姫グキ)「虞美人草グビジンソウ」(ひなげしの別名)
蜈 ゴ 虫部
解字 「虫(むし)+呉の旧字(身をくねらせる)」の会意形声。身をくねらせて進む虫。
意味 「蜈蚣ゴコウ・むかで」に用いられる字。蜈蚣とは、ムカデ科の節足動物の総称。多数の足があり身をくねらせて進む。蚣コウもむかでの意。百足とも書く。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 大の字形の人が左に頭をかたむけたかたちの象形。夭とおなじく身をくねらせる意味を表す。おそらく若い女が身をくねらせているさまであろう。
意味 あたまをかたむける。かたむく。
呉 ゴ <身をくねらせてわらう>
呉[吳] ゴ・くれ 口部
解字 「口(くち)+夨(身をくねらせる)」の会意。人が身をくねらせて口をあけ、笑いさざめく姿を表わす。娯の原字。原義でなく古くから国名に当てる。
意味 (1)昔の中国の国名。長江下流の蘇州や南京を都とした国。「呉越同舟ゴエツドウシュウ」(反目している呉と越の人が同じ船に乗る) (2)中国の長江下流地域の総称。「呉音ゴオン」 (3)[国]くれ(呉)。古く日本で中国を指 した呼称。日が暮れる方角に当たるからと言われる。「呉竹くれたけ」(呉くれから渡来した竹。)「呉織くれはとり」(大和朝廷に仕えた渡来系の機織りの技術者、また、その織物。はとりは、はたおりの略) (4)[国]くれる(呉れる)。与える。
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「身をくねらせて笑う」(呉・娯・誤)
「身をくねらせる」(虞・蜈)
音の変化 ゴ:呉・娯・誤・蜈 グ:虞
身をくねらせて笑う
娯 ゴ・たのしむ 女部
解字 「女(おんな)+呉(身をくねらせて笑う)」の会意形声。女が笑いこけているようす。
意味 たのしむ(娯しむ)。たのしみ。「娯楽ゴラク」「歓娯カンゴ」(よろこびたのしむ)
誤 ゴ・あやまる 言部
解字 「言(いう)+呉(身をくねらせて笑う)」の会意形声。笑いこけて発する言葉。まちがいが多い。
意味 あやまる(誤る)。あやまり。まちがい。「誤報ゴホウ」「誤解ゴカイ」「錯誤サクゴ」
身をくねらせる
虞 グ・おそれ 虍部
解字 「虍(虎の頭)+呉(身をくねらせる)」の会意形声。虎の頭をかぶって踊る神楽舞のこと。虎のように踊るのでおそれる意となる。
意味 (1)おそれ(虞)。おそれる。うれえる。「憂虞ユウグ」(うれえおそれる)(2)おもんばかる。先のことを前もって考える。「不虞フグ」(①思いがけない出来事。②先のことを前もって考えない)「虞グを以て不虞フグを待つ者は勝つ<孫子>」(注意深く準備した上で、準備の足りない敵を待ち受ける者は勝つ) (3)中国古代の王朝名。舜が帝位にあった期間。(4)人名。「虞美人グビジン」(秦末の武将・項羽の愛人=虞姫グキ)「虞美人草グビジンソウ」(ひなげしの別名)
蜈 ゴ 虫部
解字 「虫(むし)+呉の旧字(身をくねらせる)」の会意形声。身をくねらせて進む虫。
意味 「蜈蚣ゴコウ・むかで」に用いられる字。蜈蚣とは、ムカデ科の節足動物の総称。多数の足があり身をくねらせて進む。蚣コウもむかでの意。百足とも書く。
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