漢字の音符

漢字の字形には発音を表す部分が含まれています。それが漢字音符です。漢字音符および漢字に関する本を取り上げます。

音符 「賏エイ」<貝のくびかざり> と 「嬰エイ」 「桜オウ」

2017年06月18日 | 漢字の音符
 エイ   貝部
解字 「貝(かい)+貝(かい)」の会意形声。貝をつなげた形で、首飾りを表す。
意味 くびかざり

イメージ  「くびかざり」 (賏・嬰・桜・瓔・纓)
       「あかご(嬰)」 (鸚)
音の変化  エイ:賏・嬰・纓  オウ:桜・鸚  ヨウ:瓔 

くびかざり
 エイ  女部          

解字 「女(おんな)+賏エイ(首飾り)」の会意形声。賏は貝をつなげた呪具の首飾り。これを新生児の女児の首にかけて魔除けの呪いとしたので、乳のみごの意味になる。
意味 (1)みどりご。乳のみご。「嬰児エイジ・みどりご」(2)くびかざり。(3)(嬰児が抱かれるさまから)動かない。消極的。「退嬰タイエイ」(退いて消極的。積極的な意気込みがない。⇔進取)「退嬰的な時代精神」(4)めぐる。めぐらす。
[櫻] オウ・さくら  木部
解字 旧字は櫻で、「木+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。首飾りのようにつらなって丸い実がなるユスラウメ。日本では花と実が似ているサクラの意で使われる。新字体で賏⇒ツに変化した桜になる。
意味 (1)ゆすらうめ(桜桃・梅桃)。バラ科の落葉低木。「朱桜シュオウ」 (2)[国]さくら(桜)。バラ科サクラ属の落葉樹。堤・公園・庭などに植えられ、春に一斉に咲く淡紅色の花は国花。「桜花オウカ」「観桜カンオウ
 ヨウ・エイ  王部
解字 「王(たま)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。玉をつないだ首飾り。
意味 玉をつないだ首飾り。「瓔珞ヨウラク」(宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。瓔も珞も玉をつないだ首飾り、また、瓔珞は寺院や仏壇、天蓋などの荘厳具として用いられることがある)
 エイ  糸部
解字 「糸(ひも)+嬰(=賏。首飾り)」 の会意形声。首飾りのように首にかけて垂らす飾りひも。転じて、首の上部で結ぶ冠のひもをいう。日本では、冠の後ろに垂らす帯状の付属具(巾子)をいう。
 立纓リュウエイの冠を付けた男雛
意味 (1)かざりひも。 (2)冠のひも。「冠纓カンエイ」(冠のひも)「纓紳エイシン」(冠のひもと大帯。貴族や高官) (3)[国]冠の後ろに垂らす付属具。「立纓リュウエイ」(冠の後ろの纓が立っているもの。江戸以降、天皇が使用した)「立纓リュウエイの冠」「垂纓スイエイ」(纓が垂れた冠。文官が使用した)

あかご
 オウ・イン  鳥部
解字 「鳥(とり)+嬰(あかご)」の会意形声。嬰児が母親の言葉をまねるように人の言葉をまねる鳥。
意味 鸚鵡オウムに使われる字。「鸚鵡オウム」(オウム科の鳥。人の言葉や他の動物の鳴き声をよくまねる)「鸚鵡返し」(言われた言葉をそのまま言い返す)「鸚鵡貝オウムがい」(オウムのくちばしに似た貝)
<紫色は常用漢字>

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