猫の便秘

以前書いた記事の下痢を主訴とした猫の診察でもお話ししたように、
猫の下痢はそれほど多くありません。
子猫の時期の免疫が弱い時期や外敵の寄生虫や原虫感染の場合はありますが、
大人になると下痢は多くありません。

猫の場合は便秘がちょこちょこみられます。
昨日も便秘の猫が来ました。
レントゲンを撮ると糞がいっぱい溜まっていました。

これは、猫を仰向けに撮ったレントゲンです。
盲腸部から結腸にいっぱいいっぱいたまった糞がみられます。
？の文字のようにみえます。

補液と浣腸をしました。
これくらいになると麻酔をかけて掻き出さないと出ないように思えました。

本日診察をすると大きな糞が出たとのことでした。
おなかを触るとほとんど出ていました。
うまく排泄できてよかったです。

麻酔をかけての糞出しもすごくたいへんです。
猫で今回のような子の処置をしたことはありますが、
私が今までにした処置の中で一番たいへんでした。
数日間、糞の掻き出しで腕の筋肉痛がすごかった記憶があります。

ほんとうに出てよかった。


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