うさぎが血尿をしているとの主訴

うさぎのおしっこ(尿)に血が混じっているということで来院する飼い主さんは多いです。

うさぎは生理的に血色素尿という色素を含んだ濃い茶色から赤色になる尿をすることがあり、
この場合は特に治療の必要がありません。

動物病院では尿検査試験紙で潜血反応を確認したり、
顕微鏡検査をして出血があるのかどうかを確認します。

本日もうさぎの尿に血が混じるとのことで来院された飼い主さんがいました。
雌の5歳のうさぎだったので、子宮疾患を心配しましたが、
持参した尿を尿試験紙で検査した結果潜血ではありませんでした。

うさぎは3歳以上になると卵巣、子宮疾患問題が比較的多く出てきますので、
病気の予防的な避妊手術をお勧めしています。
子宮に問題が起き、出血することも多いです。

また、うさぎはカルシウムを多く尿に排泄します。
その結果カルシウム結石が膀胱にできてしまうことがあります。
レントゲン検査にて判断できます。
この場合も血尿がでることがあります。

細菌が原因の膀胱炎も起きることがあります。
この場合は抗生剤を処方して治していきます。
難治性の膀胱炎もあり、その場合は効く抗生剤をみつけるために、
細菌培養検査を外部の検査センターに出すときもあります。
この場合も血尿がでることがあります。

いろいろな原因での尿の異常、出血ですが、
いつもと違う尿をしたときは診察をお願い致します。


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