ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

アクアマリン1

2012-10-26 12:13:30 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「アクアマリン1」です。

アクアマリンは緑柱石(Beryl )の中の水色のものです。透明で美しいものは宝石になります。

Dscf2123

パキスタン ギルギット 産 アクアマリン(Aquamarine)

このアクアマリンは白い長石から生えているように結晶成長しています。透明感もあり美しく、六角柱の結晶の途中から細い六角柱の結晶がさらに延びています。非常に愛らしい標本だと思います。

Dscf2097_2

ナミビア 産 アクアマリン(Aquamarine)

このアクアマリンは水晶のブリッジのように、小さな六角柱の結晶がもうひとつの六角柱の結晶を割りながら突き刺さっています。小さいながらもこの標本も不思議な存在感を持っていると思います。

Dscf2120_3

パキスタン ギルギット 産 アクアマリン(Aquamarine)

この標本はそこそこの太さのある六角柱状の結晶が数本、いろんな方向に結晶成長しています。放射状とは言えないかも知れませんが、そのような雰囲気のある形状集合体になっています。母岩部分は雲母の六角版状の結晶集合体です。魅力的な標本だと思います。

Dscf2146

ナミビア産 アクアマリン(Aquamarine)

この標本は細い六角柱状の結晶が放射状に集合結晶しています。その色も薄い緑色から薄い水色、薄い黄緑色へと途中で変化しています。形も色も好ましいかなり贅沢な標本だと思います。

アクアマリンは人気のある石です。

現在、お店には超特価品からハイレベルの標本まで多種多様な標本が豊富に揃っています。ご興味のあられる方は是非どうぞ。

ところで、アクアマリンを構成する元素としてのベリリウムは、宇宙においては非常に稀な元素です。原子番号4という元素でありながら、非常に少ないのです。ところが地球上では主にマグマの冷却過程に由来するペグマタイト中で濃縮されるのです。そのような結果、アクアマリンのような美しい鉱物結晶として我々の前に姿を現しています。

地球に感謝!




コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植物の勝利 | トップ | アクアマリン2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事