ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

雪吊り

2018-01-19 11:16:52 | 日記・エッセイ・コラム
冬の金沢の美と言えば、何と言っても「雪吊り」だろうと思います。雪吊りとは雪が付着することで、樹木の枝が折れないように縄で枝を保持することですが、その代表例は兼六園です。雪吊りのある兼六園の雪景色は非常に美しく、その円錐形には鉱物結晶にも繋がる美を感じてしまいます。

「石の華」の店内にもそのような雪吊りを連想してしまう鉱物があります。



上の写真はインド産のスコレス沸石と方解石です。針状結晶が放射状に円錐形に成長しており、しかも、その先端が方解石に突き刺さっています。何とも魅惑的な共生体でしょうか!



次もインド産のスコレス沸石とグリーン魚眼石ですが、こちらの標本には雪吊りのある箱庭的な味わいが感じられます。雪の金沢を代表するような標本です。

そうそう、「石の華」の店内には「石の華」のガラスコレクション(非売品)も置いてありますが、それらの中のひとつが雪吊りを思わせるものでした。







これは三つのガラスを張り合わせたキューブ状のオブジェなのですが、面白い事に、合わせ鏡のような効果で、雪吊りのような円錐形が覗けるのです。これは7年前に石川県立伝統産業工芸館のミュージアムショップで購入したものです。作家名は忘れてしまいましたが、私のお気に入りのガラス作品です。

雪吊りは金沢駅やポルテ金沢にもあります。先日の大雪の雪は金沢駅やポルテ金沢周辺では、ほとんど溶けてしまったようですが、雪の無い雪吊りも金沢らしい冬の風景のひとつのように思えます。
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