ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

誤訳

2017-05-19 15:25:22 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「誤訳」です。このブログでは初めての話題になると思います。

今日も天気が良すぎるせいか?静かな平日を過ごしております。こんな日はゆっくりとブログを書けます。

私は今朝からある一冊の新刊本を読んでおります。その本を読んでいて、石の名前について、基本的なことながら、初めて知った事が載っておりました。

それは「橄欖石」の命名が誤訳だったという事実です。

「橄欖石(かんらん石)」の英名「olivine」はオリーブにちなんだものだと思っておりましたが、実はオリーブと橄欖はまったく別の植物だったのです。オリーブはモクセイ科で橄欖はカンラン科でした。幕末の日本に西洋からオリーブの実が入ってきたときに、その外見から中国の橄欖と思い込んでしまった人が、「オリーブ」の訳語として「橄欖」をあててしまったのだそうで、その誤訳が石の命名にも適用されてしまったわけだそうです。

その誤訳は誤訳のまま定着しています。そのような例は他にもあると思います。言葉の世界には間違いが間違いではなくなってしまうという不思議な現象がありますので、しょうがないのかもしれません。

そうそう、石の名前で言えば、「方解石」も変な名前ですね!本来なら「菱解石」といった言葉の方が相応しいと思うのですが、「時すでに遅し」でしょうか?(結晶学、鉱物学の世界では2,3年前に100年以上の時を経て「斜方晶系」は「直方晶系」に変更されました。)「方」の意味と「菱」の意味を鑑みて、直しても良いような気がします。

石の名前も今一度、再チェックが必要なのかもしれません。(ただ、「水晶」と「石英」の名前は今のままで良いようにも思えます。)

石の名前も言葉の世界の現象なので、何が正しいという事は無いのかもしれませんが、鉱物名(誤訳を含めて)、宝石名、パワーストーン名、俗称、等々の混迷をスッキリさせたい気がしております。

最後に今朝から読んでいる本は「三つの石で地球がわかる」(講談社ブルーバックス 藤岡換太郎)でした。
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1 コメント

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方解石の方 (TY)
2017-05-19 19:28:54
方解石の名前には色々と面白い話がありますね。方解石の方は立方の方ではなく、六方の方だと伺った記憶があります。六方つまり平行六面体に割れるという意味で方解石の名前は間違いではないと質問者に菱解(了解)してもらったとか言っておられました。ちなみに方解石は六方石と言われることもあります。水晶も六方石の別名があったようですね。確認してませんが石亭の雲根誌にあったように思います。
また、立方に割れると解釈すれば、方解石は硬石膏の別名になります。突っ込むと面白い話がでてきますね。

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