ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

縞々学

2017-07-14 12:58:40 | 日記・エッセイ・コラム
「新装版 縞々学」(東京大学出版会 川上紳一 著)を読みました。読後の感想は、正直、読むのが遅すぎた、というような印象でした。それもそのはず、その本の初版は1995年7月、22年前になります。ちょうど私が本格的な鉱物趣味に入り込んだ時期で、その当時から「縞々学」の存在は知っていたものの、なぜか?今まで読む機会を失っていたようです。

今更ながら、その新装版を読んでみたのですが、それはやはり「古典」の部類に入る本であって、読みながら、既に知っている事ばかりで、それほど面白くないのです。やはり、この種の自然科学系の本を読むなら、出版直後の新刊本の時に限ります。その内容は刻々と劣化していくものです。最新の知見を期待してはいけないようです。

文学書と違って、科学系の古書を読むには、それなりの注意が必要です。それは読む側の知識レベルが試されてしまうのです。

思うに、地球科学の世界の変化のスピードは非常に早く、それもTVの科学番組やインターネットのお陰で、普通の一般人でも簡単に平等に最新の知見を得る事が出来ます。(NHKスペシャル「列島誕生 ジオ・ジャパン」の放送が楽しみです。放送は来週23日・再来週30日の日曜日の予定のようですが、またの延期にならないように願いたいものです。)

現代では、紙の本の役割りの寿命は非常に短いのかもしれません。

そうそう、「新装版へのあとがき」の最後に著者がモロッコに赴いて化石や隕石の採集に夢中になっている事が書かれていました。化石も隕石も地球史や太陽系史を物語る物証となるものです。それらは縞模様の美しい岩石とともに大切なものなのだ、と締めくくってありました。石に地球史的なロマンと美を求める事は我々の鉱物趣味とも共通する態度だと思います。共感しました。

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