石田芳恵のツボ

フリーアナウンサーのお仕事日記のはずが、大好きな映画・音楽・本のレビューに。感動とやさしい気持ちをお届けしたいです。

映画『J.エドガー』(クリント・イーストウッド監督)を観ました。

2012年02月11日 22時29分49秒 | 映画の感想
クリント・イーストウッド監督の最新作を六本木で鑑賞。
なぜアメリカでFBIが組織されたのか、なぜFBIが独立した権力を持つのか、
法制度史でよく登場する「リンドバーグ法」の概要は何なのか、など
アメリカの近代史を見る上で非常に興味深い内容。

アメリカの根深い病理と、それでもそこにある一筋の光を見せてくれる
イーストウッド監督の作品の中では、ダイナミックな展開もなく渋い映画かもしれない。

ゲイの噂もあった初代FBI長官のJ.エドガーの青年期から晩年まで、
本人の回顧録という形をとって物語を紡いでいる。
「本人が」というところが、この映画のポイント。
権力を握っていた人間の語る「自伝」の描かれ方が、本作のキモ。
人の欲深さ、嫉妬深さ、劣等感、業の深さ、どれも美しくないけれど、
どれもやっぱり人間の人間たるゆえんと思わせる。

映画を通して人間の醜さと惨めさを自分の中に感じてしまうなか、
エンディングの音楽が素晴らしく美しい。
劇中の音楽も控えめながらも映画を引き立てている。
カイル・イーストウッドの音楽の才能、クリント・イーストウッドのセンスが光っていた。

2011年アメリカ(2012年日本)137分
クリント・イーストウッド監督
脚本 ダスティン・ランス・ブラック
出演 レオナルド・ディカプリオ ナオミ・ワッツ アーミー・ハマー
(レオナルド・ディカプリオは頑張っている。だけど彼じゃなくても良かったのでは?と思ってしまった)
★★★☆☆



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ジャンル:
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