JR北海道のずさん管理が全国ニュースになり、次から次と新たな事実が発覚して、終わりなき報道が続いている。
20日の北海道新聞に、「JR北海道の危機 改革担う体制構築を早く」と題する社説が大きく載った。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/505243.html
ところが、問題視するのは相変わらず、当局の経営、管理の問題ばかりなのだ。
<野島誠社長は人員や予算配分は妥当との見解を示してきたが、最近ようやく現場の実態を把握していなかったことを認めた。
生え抜きのトップとしてあまりに危機意識がなさすぎる。
現場からは「ヒトもカネも不足」といった不満が上がっている>
といった具合だ。
しかし、JR北海道には国鉄時代から抱え込む「組合」の問題がある。JR北海道労組(JR総連系)をはじめ、大小四つの組合があり、指揮命令、職場の意思疎通の障害になっているという。
この根深い問題は、読売新聞新聞はちゃんと報じていたし、「週刊新潮」などの週刊誌は、JR北海道労組内に左翼過激派の革マル派が入り込んでいることも書いていた。(革マル派は、あの山本太郎の陣営に巣くっているという中核派の敵対勢力。元は一緒の組織から分裂、近親憎悪なのか内ゲバによる殺人事件が続いた。その経緯については、古い本だが、立花隆「中核VS革マル」(上下・1983年、講談社文庫) に詳しい)。
ネット検索したら、「週刊ダイヤモンド」編集部 JR北海道問題取材班の、こんな記事を載せたサイトも見つかった。
「労組同士でも対立が先鋭化 JR北海道の底知れぬ病巣」
http://diamond.jp/articles/-/43640
<不祥事続きのJR北の病巣として指摘されているのが労働組合問題だ。ある鉄道関係者は、「組合のサボタージュの側面は否めないし、最大労組である道労組(総連系)の責任を排除することはできないだろう」と指摘する。
JR北の幹部は、「彼らのやる気のなさはひどい。いかに働かないかということにばかり腐心している」と口をそろえる。>
<JR北には四つの組合が存在する。組合員の8割強を占める第1組合のJR北海道労組(JR総連系)と、第2組合のJR北労組(JR連合系)、そして国労道本、建交労道本部だ。組合が違うと飲み会や結婚式にも呼ばないなど対立関係にあることが、日常業務のコミュニケーションにも支障を及ぼしていると指摘されている。>
しかし、この北海道の地元紙は、こうした実態をほとんど報じていない。掘り下げることなど一切しないのだ。
サヨク反体制の北海道新聞は、日本共産党や労働組合の主張との親和性が強く、その批判記事を抑えている。仲間をかばう意識がはたらいているのだろう。「真実の報道」が聞いて呆れる偏向ぶりである(朝日、毎日は報じたのだろうか?)。
この長文の社説の中でも、組合問題に触れたのは、次のくだりだけである。
<使関係の複雑さも指摘されている。JR各社の中で、北海道が乗務員のアルコール検査の義務化が最も遅れた原因ともされる。従来のしがらみを断ち切るためにも広く人材を求めるべきだ。>
いかにも無内容な、おざなりの記述である。これが北海道新聞という100万部を誇る言論・報道機関の情けない実態なのだ。
さて、きのうも触れた北海道新聞の1面コラム「卓上四季」である。きょうもハチャメチャである。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/505710.html
数学の「四色問題」から書き始めて、「独自色」、「機密色」へと話を持ってきて、最後は「情報公開は全て黒塗りでは、お先は真っ暗」と締めくくる。いつも同じ筋の運び方なのだ。芸のないことはなはだしい。うんざりするくだらなさだ。よくも毎日毎日懲りもせずに書き続けられるものだと、ある意味で感心してしまう。
●きょうのおすすめ
きょうの北海道新聞国際面「悲劇のJFK 人気健在」「謎に終止符? 関連文書17年公開」(ネットには不掲載)
1963年11月22日のケネディ大統領暗殺から、50年経った。
東京新聞のネットからは、次のような記事も見つけた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013112202000125.html
<ジョン・F・ケネディ米大統領が南部テキサス州ダラスで暗殺されてから二十二日で五十年。「ニューフロンティア精神」を掲げ、人類を月に送ると唱えた若きリーダーの人気は半世紀を経た今も高く、国民の大半は、暗殺に政府機関や外国政府が関与したとする陰謀説を信じている。ケネディ伝説は輝きを失わない。>
北海道新聞の記事では、ケネディ大統領の大きな功績として、①人類を月に送るアポロ計画②米ソ核戦争か、と言われたキューバ機器を回避③黒人差別根絶に向けた公民権法制定への取り組み、が挙げられていた。一方で、「暗殺は陰謀」とする国民も多く、その説は300種類を超えるという。
ケネディ暗殺事件は、日米が初めて行った衛星テレビ中継で日本に伝えられたことはよく知られている。私には、人気のプロレスラー、力道山が相前後して殺されたという記憶が強く残っている(当時は子供の間でもプロレスがブームだった)。調べてみると、その日は1963年12月15日。赤坂のナイトクラブでけんかとなり、暴力団員にナイフで刺されてから7日後の死だった。
20日の北海道新聞に、「JR北海道の危機 改革担う体制構築を早く」と題する社説が大きく載った。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/505243.html
ところが、問題視するのは相変わらず、当局の経営、管理の問題ばかりなのだ。
<野島誠社長は人員や予算配分は妥当との見解を示してきたが、最近ようやく現場の実態を把握していなかったことを認めた。
生え抜きのトップとしてあまりに危機意識がなさすぎる。
現場からは「ヒトもカネも不足」といった不満が上がっている>
といった具合だ。
しかし、JR北海道には国鉄時代から抱え込む「組合」の問題がある。JR北海道労組(JR総連系)をはじめ、大小四つの組合があり、指揮命令、職場の意思疎通の障害になっているという。
この根深い問題は、読売新聞新聞はちゃんと報じていたし、「週刊新潮」などの週刊誌は、JR北海道労組内に左翼過激派の革マル派が入り込んでいることも書いていた。(革マル派は、あの山本太郎の陣営に巣くっているという中核派の敵対勢力。元は一緒の組織から分裂、近親憎悪なのか内ゲバによる殺人事件が続いた。その経緯については、古い本だが、立花隆「中核VS革マル」(上下・1983年、講談社文庫) に詳しい)。
ネット検索したら、「週刊ダイヤモンド」編集部 JR北海道問題取材班の、こんな記事を載せたサイトも見つかった。
「労組同士でも対立が先鋭化 JR北海道の底知れぬ病巣」
http://diamond.jp/articles/-/43640
<不祥事続きのJR北の病巣として指摘されているのが労働組合問題だ。ある鉄道関係者は、「組合のサボタージュの側面は否めないし、最大労組である道労組(総連系)の責任を排除することはできないだろう」と指摘する。
JR北の幹部は、「彼らのやる気のなさはひどい。いかに働かないかということにばかり腐心している」と口をそろえる。>
<JR北には四つの組合が存在する。組合員の8割強を占める第1組合のJR北海道労組(JR総連系)と、第2組合のJR北労組(JR連合系)、そして国労道本、建交労道本部だ。組合が違うと飲み会や結婚式にも呼ばないなど対立関係にあることが、日常業務のコミュニケーションにも支障を及ぼしていると指摘されている。>
しかし、この北海道の地元紙は、こうした実態をほとんど報じていない。掘り下げることなど一切しないのだ。
サヨク反体制の北海道新聞は、日本共産党や労働組合の主張との親和性が強く、その批判記事を抑えている。仲間をかばう意識がはたらいているのだろう。「真実の報道」が聞いて呆れる偏向ぶりである(朝日、毎日は報じたのだろうか?)。
この長文の社説の中でも、組合問題に触れたのは、次のくだりだけである。
<使関係の複雑さも指摘されている。JR各社の中で、北海道が乗務員のアルコール検査の義務化が最も遅れた原因ともされる。従来のしがらみを断ち切るためにも広く人材を求めるべきだ。>
いかにも無内容な、おざなりの記述である。これが北海道新聞という100万部を誇る言論・報道機関の情けない実態なのだ。
さて、きのうも触れた北海道新聞の1面コラム「卓上四季」である。きょうもハチャメチャである。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/505710.html
数学の「四色問題」から書き始めて、「独自色」、「機密色」へと話を持ってきて、最後は「情報公開は全て黒塗りでは、お先は真っ暗」と締めくくる。いつも同じ筋の運び方なのだ。芸のないことはなはだしい。うんざりするくだらなさだ。よくも毎日毎日懲りもせずに書き続けられるものだと、ある意味で感心してしまう。
●きょうのおすすめ
きょうの北海道新聞国際面「悲劇のJFK 人気健在」「謎に終止符? 関連文書17年公開」(ネットには不掲載)
1963年11月22日のケネディ大統領暗殺から、50年経った。
東京新聞のネットからは、次のような記事も見つけた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013112202000125.html
<ジョン・F・ケネディ米大統領が南部テキサス州ダラスで暗殺されてから二十二日で五十年。「ニューフロンティア精神」を掲げ、人類を月に送ると唱えた若きリーダーの人気は半世紀を経た今も高く、国民の大半は、暗殺に政府機関や外国政府が関与したとする陰謀説を信じている。ケネディ伝説は輝きを失わない。>
北海道新聞の記事では、ケネディ大統領の大きな功績として、①人類を月に送るアポロ計画②米ソ核戦争か、と言われたキューバ機器を回避③黒人差別根絶に向けた公民権法制定への取り組み、が挙げられていた。一方で、「暗殺は陰謀」とする国民も多く、その説は300種類を超えるという。
ケネディ暗殺事件は、日米が初めて行った衛星テレビ中継で日本に伝えられたことはよく知られている。私には、人気のプロレスラー、力道山が相前後して殺されたという記憶が強く残っている(当時は子供の間でもプロレスがブームだった)。調べてみると、その日は1963年12月15日。赤坂のナイトクラブでけんかとなり、暴力団員にナイフで刺されてから7日後の死だった。
元社長が自殺した原因だって、こんな労組を管理できなかった自己嫌悪と責任感が半分以上だったはずです。時代錯誤な北海道労組と無作為で協力している北海道新聞。やっぱり、そうだったんですね。
教えて頂き感謝します。貴方の名前は、「ヘソ曲がり」を取って、「まっすぐ日記」とされる方が、正しいと思えてなりませんが・・・・。
北海道新聞の反日偏向、親韓報道は、目に余るものがあります。
昔の社会党、今は社民党、共産党などや、官公労、北教組などの労働組合・団体にも同調しています。昔の「革新」です。
「反日」を許せないと考える、できるだけ多くの人・団体と一緒に闘いたいと思います。
そもそも,国鉄分割民営化に一夜にして方針展開して
賛成したのは,旧動労=JR総連であり,北海道では,
第一組合のJR北労組だったのです。
そのJR北労組のターゲットにされたのが,国労であり,
全動労でした。国労や全動労などが,旧国鉄時代我が物顔にふるまっていたのは,事実です。
しかし,だからといって,特定の組合に所属するからと言って,採用するなと圧力をかけるなどということは,
許されません。しかし,時の自民党政権は,革マル派の幹部であった松崎明委員長と結託し,強引に国鉄改革を進めたのです。あまつさえ,各会社に分割してしまいました。これがJRの経営が,本業のみでは,東日本と東海以外の各社が構造的に赤字になる仕組みを作り上げ,保守点検を怠らせたのです。
決して,組合だけの問題ではないです。また組合の問題だとしても,それは主として第一組合のJR北海道労組(JR総連系)の責任であり,国労や他の組合は,四組合共同で保守点検に対する声明を出そうとしたのです。
組合=反日,左翼,共産党と決めつける思考は,
いかがなものでしょうか?
連合ができる前は,日本の労働運動は,総評(官公労主体)と同盟(民間主体),中立労連などがあり,総評は左派でしたが,同盟は右派であり,民社党支持でした。
あの西村真悟氏も民社党出身です。また民社党同盟系は,防衛安全保障問題にも積極的に関わり,改憲試案なども発表していました。
ことほど左様に,組合=左翼は決めつけです。
アメリカの組合運動も,組合=左翼=民主党支持一辺倒ではなく,共和党支持のチームスターズ(トラック運転手組合)などがあるのです。
組合=悪と考えるのは間違いです。
もちろん組合運動の理念は悪ではありません。労働者の命と生活と権利のための組織です。
すべてとはいいませんが、左翼的だったのは間違いないでしょう(マルクス主義などの影響で)。
JR北海道の労組の中に、労働運動の堕落形態が見られたのも確かでしょう。地元の北海道新聞がその事実を報じないのは、報道機関として問題だと思います。なにぶん道民の命にもかかわる問題ですから。