小説: 湘南ラピスラズリ

湘南、鎌倉を舞台にした純情ラプソディー/絵を書くことが大好きな高校生の、甘く切ない恋の詩

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第2章 クラスデコ

2012年02月17日 10時43分13秒 | 小説

第2章 クラスデコ

 ホームルームの議題は、6月下旬に開催される学校祭の役割分担を決める事だった。
 学祭の二本柱は、仮装行列とクラスデコだった。
 クラスデコと言うのは、クラスデコレーションの略で、教室の中をあるテーマに沿って飾り付けをするイベントだ。

 ホームルームの直前、亜美が純太に話しかけてきたので、純太はドキドキした。
「仁科くんって絵が上手なんでしょ?」
「まぁね。一応、美術部だし」
「お願いなんだけど、一緒に、クラスデコやろうよ」
「うん、良いよ」
「それは良かった。約束だよ」
 亜美は小指を伸ばした。
「仁科くん。何、ボケッとしてるのよ。指切りよ、指切り。それとも、私との約束は守れないのかな?」
「そんな事ないよ。じゃ、指切り」
「指切り拳万、嘘付いたら針千本飲ます。指切った」
 純太は、唐突な指切りに幸せを感じながらも、不思議に思って尋ねた。
「あのさ、何で僕なんか誘ってくれたの?」
「仁科くん、シルクロードが好きなんでしょ?」
「うん、大好きだよ」
「昼の放送で、リクエストを出すくらい好きなんだよね」
 亜美は、ニッコリと笑いかけた。


 
「まぁね。あの曲を聴くと、ロマンがかきたてられて、何かこうウキウキしてくるんだ」
「私も大好きなんだ。それでね、今年の学祭のクラスデコを、シルクロードにしたいなと思ってるの」
「それ良いね。絶対にいいよ」
「教室を、敦煌莫高窟の石室に見立てて、壁画を描ければ素敵じゃない?」
「良いアイデアだと思うよ。もし、それが出来たら凄いだろうね。でも、リアルに再現するには、かなり大変だと思うよ」
「大変だからこそ、美術部の仁科くんの力が必要なわけよ」
「じゃぁ、敦煌の壁画を模写するのが僕の仕事ってこと?」
「うん、お願い。勿論、皆で協力はするよ」
「分かった。それなら喜んで参加させてもらうよ」
「本当、良かった。じゃ、よろしくね」亜美は、上機嫌で去って行った。

 ホームルームで、亜美の提案が通り、クラスデコで敦煌莫高窟をやることになった。
 タイトルは、「敦煌の微笑み」と亜美が名付けた。


 仮装行列の方のテーマは、幕末の志士達に決まった。
 坂本龍馬や西郷隆盛、土方歳三などに扮して街を練り歩くことになった。
 どちらも文系のクラスらしい歴史に因んだテーマとなった。

 仮装行列に、2/3ぐらいの人数が割り振られたので、クラスデコの担当は、10人ほどの人数になった。 クラスデコのメンバーの中には、亜美の彼氏である根岸健もいた。
 純太は、それが残念で、仕方なかった。

 第2章 終了

 

~ 作者 朝比奈颯季からのお願い ~


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