アニメタルの最新作“アニメタル・マラソンVII”も無事発売になり、ホっと一息な今日この頃。やっとバタバタな状況も落ち着き、ゆっくりメタルが聴ける…と思いきや、別バンドのRec前プリプロが大詰めを迎えてしまいテンパっております。
そんなバタバタな状況などと言いつつも、気になる新譜はしっかりゲットしに行くマニアな俺…と言う訳でもないが、先月(10月)はかなりの豊作だったな~と思います。NEVERMORE, BULLET FOR MY VALENTINE, STORY OF THE YEAR,HELLFUELED, TNT等など…新譜のリリース・ラッシュに「マジかよ~」とビビリつつも、非常に充実した作品と巡り会えた一ヶ月でした。
そんな中、特に感銘を受けたのがHEED!知る人ぞ知るLOST HORIZONのVoが結成したニュー・カマーですが、彼等の1stアルバム“THE CALL”が素晴らし過ぎます! 一聴した位では「結構良く出来た正統派パワー・メタルだね~」という程度の印象かもしれませんが、実はこの作品の凄さはそんな浅はかなモンではないのです。
このバンド、何が凄いって所謂「必殺のスピード・チューン」的な楽曲が殆どありません。殆ど全ての楽曲がミディアム~ミディアム・アップです。なのに凄まじい説得力をもって聴き手をグイグイとその音楽に引き込んで行きます。それは何故か?
ヘヴィ・メタルを愛する人には解るでしょうが、スピード感溢れる楽曲のカッコ良さは筆舌に尽くし難いモノがあります。しかし!逆を言うと「速い曲は簡単にそこそこカッコ良く聴かせられる」という事でもあるのです。このHEEDが演っている「スピードに依存しないヘヴィ・メタル」というスタイル、実は一番難しい方法論なんですね~ヘヴィ・メタル最大の武器の一つでもある「スピード感」に頼らず楽曲を魅力的にする為には、楽曲のクオリティと演奏力、そして何より歌の説得力が一番必要となります。この当たり前の事が出来てないバンドが多い中、HEEDの素晴らしさは正に脱帽モノです。
日本で去年大ヒット作となったHIBRIAの1st“DEFYING THE RULES”。あれは「美学としてのヘヴィ・メタルのお約束事」を極限まで煮凝り状態にしたが故に、あそこまでウケたアルバムだと思ってます。実はここ数年、所謂「正統派メタル」に食傷気味な私ですが、HIBRIAの「ボクたち、ヘヴィ・メタルが大好きなんですー!」感満載さに完璧KOされてしまいました。私の個人的なポリシーでもある「バカも突き詰めれば立派な芸!」を地で行く若さとガッツ溢れるヘヴィ・メタル・サウンドに、そしてそれをやってのけた彼等の生き様に一種の美しささえも感じてしまった程です。
しかし、このHEEDはHIBRIAと対極をなす方法論で名盤を作り上げました。地味な方法論だな~と思われるかもしれませんが、個人的には「正統派メタル・サウンドの可能性を広げられる新たな方法論」が詰め込まれてる作品だとも思ってます。今後の自分の仕事にも新しいヒントを授けてくれたHEEDに乾杯しつつ、彼等をつまみに今夜も酒を呑むとします。
そんなバタバタな状況などと言いつつも、気になる新譜はしっかりゲットしに行くマニアな俺…と言う訳でもないが、先月(10月)はかなりの豊作だったな~と思います。NEVERMORE, BULLET FOR MY VALENTINE, STORY OF THE YEAR,HELLFUELED, TNT等など…新譜のリリース・ラッシュに「マジかよ~」とビビリつつも、非常に充実した作品と巡り会えた一ヶ月でした。
そんな中、特に感銘を受けたのがHEED!知る人ぞ知るLOST HORIZONのVoが結成したニュー・カマーですが、彼等の1stアルバム“THE CALL”が素晴らし過ぎます! 一聴した位では「結構良く出来た正統派パワー・メタルだね~」という程度の印象かもしれませんが、実はこの作品の凄さはそんな浅はかなモンではないのです。
このバンド、何が凄いって所謂「必殺のスピード・チューン」的な楽曲が殆どありません。殆ど全ての楽曲がミディアム~ミディアム・アップです。なのに凄まじい説得力をもって聴き手をグイグイとその音楽に引き込んで行きます。それは何故か?
ヘヴィ・メタルを愛する人には解るでしょうが、スピード感溢れる楽曲のカッコ良さは筆舌に尽くし難いモノがあります。しかし!逆を言うと「速い曲は簡単にそこそこカッコ良く聴かせられる」という事でもあるのです。このHEEDが演っている「スピードに依存しないヘヴィ・メタル」というスタイル、実は一番難しい方法論なんですね~ヘヴィ・メタル最大の武器の一つでもある「スピード感」に頼らず楽曲を魅力的にする為には、楽曲のクオリティと演奏力、そして何より歌の説得力が一番必要となります。この当たり前の事が出来てないバンドが多い中、HEEDの素晴らしさは正に脱帽モノです。
日本で去年大ヒット作となったHIBRIAの1st“DEFYING THE RULES”。あれは「美学としてのヘヴィ・メタルのお約束事」を極限まで煮凝り状態にしたが故に、あそこまでウケたアルバムだと思ってます。実はここ数年、所謂「正統派メタル」に食傷気味な私ですが、HIBRIAの「ボクたち、ヘヴィ・メタルが大好きなんですー!」感満載さに完璧KOされてしまいました。私の個人的なポリシーでもある「バカも突き詰めれば立派な芸!」を地で行く若さとガッツ溢れるヘヴィ・メタル・サウンドに、そしてそれをやってのけた彼等の生き様に一種の美しささえも感じてしまった程です。
しかし、このHEEDはHIBRIAと対極をなす方法論で名盤を作り上げました。地味な方法論だな~と思われるかもしれませんが、個人的には「正統派メタル・サウンドの可能性を広げられる新たな方法論」が詰め込まれてる作品だとも思ってます。今後の自分の仕事にも新しいヒントを授けてくれたHEEDに乾杯しつつ、彼等をつまみに今夜も酒を呑むとします。