非常に短期間ですが、絵画教室でモデルをしていたことがあります。
単に人物画の為のモデルなので、別段、美人である必要はありません。
絵画教室の講師(画家のおじいさん)と知り合い、貴重な依頼を頂いた次第でした。
三時間(途中休憩が一度)同じ姿勢でしたが、不思議なことに、全く苦痛ではありませんでした。
生徒さんは、学生さんもいらっしゃいましたが、殆どが年輩の方々でした。
写真を撮られるのは苦手ですが、描いて貰うことには、とても感慨深いものがありました。
魂が、天に昇っていくような、有り難い気持ちでした。
休憩中は、空いている教室の中で踊ってみたり、歌ったり、自由に過ごしていました。
微動だにせず、描かれている間、何故か涙が零れて止まらない時がありました。
画家のおじいさんは、その時の素描を元に、絵画を二点、仕上げてくださいました。
彼の個展で、素描と油画二点を観ました。油画は、難解な抽象画でした。
素描がその場で、高値で売却されたのを見ましたが、芸術の世界に値札があるのは、未だによくわかりません。
商業的なイラストなら理解出来るのです。
私自身、19才から絵を画廊に買い取って頂いていますが、全て画商が値を決めます。
占い(web鑑定)についても、御代は補佐が決めています。
対面の占いの御代は、常連様の間で取り決めがあります。
(常連様は美術商や画商、経営、アンティーク品の蒐集家の方々)
商業主義というのがわからず、数字(金銭)が苦手です。
だから、現実的に生活することは向いていません。
絵画モデルをすることは、もう二度とないでしょう。
得難い経験をさせて頂いた思い出です。