市川稔の米(マイ)情報

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全農改革について

2017年03月30日 05時23分10秒 | Weblog
3月28日、全農は自らの改革案を発表した。


小生の正直な気持ちとしては、


なんだかなぁ~



という感じ。



コメの部分に限って考えてみたい。


この記事によると、


改革では小売りや外食へのコメの直接販売量を年間80万トンから24年度に180万トンに引き上げる方針を打ち出した。
全農と取引するコメ卸への影響は大きい。200~300社ある取引先は大幅に削減される可能性が高い。



となっています。



コメ卸を通さず、小売や外食企業に直接販売するという。


まず、長年世話になったコメ卸を通さず直接コメを販売するというのは商道徳からみてNGですね。


ここに盲点があります。

売る側  全農は卸経由しないので高く売れると思っている

買う側  小売りや外食は全農直なら安く仕入れられると思っている



のではなかろうか?


お互いの利害は一致しません。


高く売れるだろうから農家からの買いを高くすることができる?


まともにそんなこと考えているなら「おめでたい」話しだ。


全農が何年かかけて委託販売から買い取りへ移行するそうだが、売れ残りは全農が損するしかなくなる。

足りないわけにいかないから少しづつ余分に持つことになる。


買い取りならリスク犯して「高く買う」わけにはいかない。


在庫調整機能というものがあり。


コメ卸がその役割を担っていることも事実として捉えておかねばならない。

だから、


全農が直販すれば農家から高く買い上げることが出来るというのは小生に云わせれば妄想に過ぎない。


世の中そんなに甘くありません。




第一、



やる気あり、勉強し、マーケットのことなど多少分かれば農協、全農を頼りにしていません。



自分で売り先見つけて取引している。


小生の会社で取引させていただいている米専業農家なみなさんそうです。


作ったものを自分で売り先探し販売するのは当然のことであります。



何度も言っておりますが、


コメ農家では売り先に順番があり、


直売所などで販売するもの


親戚や縁者に送るもの


コメ会社に販売するもの


地元集荷業者に販売するもの


そして、農協に出すもの



順位としては一番下の方にある。



産地と銘柄、等級だけ。


ぼろい米が農協に集まるのだ。




それが、あたかも全体のコメ流通のように錯覚している。

現状40万トンくらいだそうで、2024年に180万トンくらいまで引き上げたいとか。


現状、主食用は玄米で735万トンくらいだろうか。


それから判断してもいかに少ないかわかるだろう。



大規模な生産者ほど直接販売します。



やる気のある農協ほど直売します。



全農に集まるコメはそれ以外のコメ。


小生に云わせれば残り物だ。



残り物を高く買ってくれと言われても・・・



小生は全農を株式会社にする理由、必要はないと思っている。


協同組合だからできることがある。

株式会社は株主のため株価を最大にすることが求められる。
商法上、オーナーは株主だから。
実質支配しているのは「顧客」なのだけど。

商社などと同じ土俵に上がらない方が良いですよ。

協同組合というは「組合員」のための組織であります。

だから、部外者からどうのこうのと云われる筋合いはない。
補助金とか、税金が投入されているから云われるのだろうけど。



農業改革は政府や与党に云われてやるものではない。


農業改革は、全農改革、農協改革ではない。


農業改革とは、



農業者自身の改革だと思います。










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2 コメント

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Unknown (まーさん)
2017-03-30 12:37:01
不躾なお願いを取り上げて頂き有難う御座いました。
私は全農の裏で丸紅の動きが気になっています。両社は2011年にコメ事業で提携しています。その後肥料部門でも事業統合。当時、全農と丸紅が提携するなんてと違和感を感じたのですが、TPPを視野に入れたコメ輸出関連かなという具合に考えていました。ところが丸紅は2015年に大手食品卸の国分との提携に成功します。今回改革案の発表とともにセブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂の前社長、戸井和久氏を全農に招き入れました。セブン&アイは三井物産の息がかかっていたはず。いよいよ丸紅は三菱や伊藤忠に押されていた国内食品事業に本腰を入れて取り組むようですね。生産・流通をまとめ上げれば、全農の直販率も引き上がるかと。
全農を背景にした丸紅の実力は未知数ですが、農家の所得向上なんて名目だけのような気がします。
考えすぎでしょうか(笑)
ゆくえ (市川 稔)
2017-03-30 12:48:23
まーさん
なるほど、全農と丸紅提携。体質がまるで違うのでどうなのか。
丸紅はかつて良くも悪くも付き合っていたので体質は知ってるつもり。
国分との提携がきな臭い。
なにせ、商社は老舗の食品問屋をととんど傘下に入れましたから。
食品問屋、酒問屋、オーナー会社はほとんど姿を消しました。
米卸の命運も・・・

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