10月1日の夜は、年に1回の"LA NUIT BLANCHE"でした。
LA NUIT BLANCHEとは「白夜」のこと。
空はもちろん暗くなりますが、この日のパリはあちらこちらで催しがあり、一晩中明かりが灯ります。
はじめて開催された年はあちらこちら回りましたが、不手際が目立ち、どこへ行っても数時間待ち。結局朝4時まで歩き回ってもほとんど見学できずに終わりました。
市庁舎も一般公開されていましたがすごい人で、この時市長が刺されるという事件もありました。
あれから2回目、3回目と行っていませんでしたが、今年は久しぶりに外に出てみました。
今年はパリ市内5つのルートが設けられ、これをたどるとアート作品や野外映画が見られるという仕掛け。
一応プログラムを確認しましたが、やっぱり12時まで無料開館されるというルーブル美術館に行くことにしました。
ルーブル美術館に入ったのは、旅行者としてパリに来たときのこと。どう計算しても最低6年は行っていなかったことになります。
住んでしまうとなかなか行かないもんです。
(夜のルーブルも雰囲気があります)
このルーブルも、最初の年のLA NUIT BLANCHEでは2~3時間待ちだったと聞いていたので今年も覚悟していましたが、結局5分も待たずに入れました。
まずはお城の土台が延々と続く部屋から。
城壁だけなのですが、ライトアップされていて雰囲気がありました。
ここを通って今度はギリシャ彫刻のあるところへ。
一応、押さえておくべきところは押さえておきました。
特にミロのビーナスなんかは普段はすごい人ですが、10時という時間がよかったのかあまり人がいませんでした。
彫刻の後はイタリア絵画のコーナーへ。
最近新しく移し変えられた、話題のモナリザもここにあります。
以前に比べて確かに大勢の人が一度に見られるよう工夫してありますが、なんとなくハリボテっぽい作りの部屋で、前のナポレオンの戴冠式の絵の前にあったときの方が雰囲気はあったと思います。
その後、ちょっとかわいい古代の装飾を見たり、
エジプトの棺やメソポタミア文明の遺跡を見て、最後にハンムラビ法典で締めました。
「他人の殺人を告発する場合、証拠を提出することができなければ、告発者が死刑に処される」とかすごい内容でしたが、紀元前にこんな法があるとはただ感心する以外ないですね。
絵画から古代遺跡まで、いっぺんにいろいろ見るとずいぶんと心がリッチになった気がしました。
その後、上記のルートの1つの1部をちょっと歩きましたが、どれもこれも「え、これだけ?」っていう内容で、ルーブル見学が一番価値があったのではないかと思います。
また来年も行ってもいいかも。