ここからみえるもの

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あの人が作ったもの

2017-06-26 23:01:28 | むかしのはなし
和紙の工芸品、というものがある。
厚紙に友禅和紙を貼った、ペン立てやテッシュケースや小物を入れる小さな引き出し等。
これが私の実家にも、夫の実家にも
ある。
これを作ってくれた人は、私の父の弟の奥さんの妹さん。
詳しくは知らないが、重い病気を持っていて、結婚や仕事に就くことも出来なかったらしい。
親戚の集まりでは、お姉さんとともに顔を出していた。
特に外からは病気の人のようには見えなかった。
当時、子供だった甥や姪と特に話すこともなく、顔もぼんやりとしか思い出せない位、印象の薄い人だった。

その人が作った、和紙の工芸品が周期的に我が家に届いた。
子供服のお下がりや他のものも一緒に、よく送ってくれた。
作品はとても丁寧に作られていた。
彼女と言葉を交わした記憶が、殆どないのだけど、「病気持ちだから、こういうことでもしてないとね」といった事を言ってたのを覚えている。
好きで作っているというよりは、手慰みものといった感じだったのだろう。
彼女はもう、亡くなっている。
義理の実家にあるってことは、私が結婚した、十数年前は作品を作ってたってことになる。
子供心には、なんだか垢抜けない、余り魅力を感じないものだったけど、『おばあちゃんちにあるモノ』としては、これ以上しっくりくるものはない。
私の子供たちも、彼女のことを知らなくても、《和紙の貼ってあるテッシュケース》は心の何処かに残るか、すっかり忘れてしまうのか。

だいじょうぶ。おばちゃん、私が覚えてますよ。和紙をぴっちりキレイに貼れたときの気持ち良さ、誰かに送って使ってくれる誇らしい気持ち。
そんなことを思い巡らせながら、私もせっせと、今日も手を動かしてみます。
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