のあの日記

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善き人

2017-05-17 13:18:32 | 日記
ジョンは、ナチスの親衛隊に入ることを条件に、昇進を約束された。
親友であるモーリス(ユダヤ人)との会話で何気なくそのことを話してしまう。

ジョン: 大学の学部長になった。
モーリス: やったじゃないか。おめでとう!
党に入らなけりゃ無理かと思った。
・・・・・・おい、うそだろ。党に入ったのか?
ジ: もう、こうするしか・・・
モ: 私利私欲に走ったなら納得できるが、連中になびいたんじゃなかろうな?
ジ: ぼく自身は何ひとつ変わっちゃいない!
政権を握る党なら、ぼくにも何かできる。社会を変えたければ、ぼくたちが自ら正しい方向へ導くべきなんだ。
モ: ぼくたちって、それ誰のことだ?
正しい方向に導こうにも、選挙権がないんだぞ?
忘れてるようだが、俺は国民じゃないんでね。要するに、俺は法律上、人間として認められてないってことだ。

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「善き人」より
主人公のジョンの言動は、ありふれた普通の人。今を生きる私たちでも共感できる。良い人過ぎるがゆえに苦悩する場面では、思わず同情してしまうほど。
ジョンは、ラストシーンでもやはり「善き人」として、自分の無力さを後悔して途方に暮れる。
この映画をとおして、作者は何を伝えたかったのでしょうか。
ナチスにも悪いやつばかりじゃない、こんな善人もいたんだよというささやかな言い訳がしたかったのかな?

最小限の犠牲を払えば、理想に手が届くと思っていたジョン。
しかし現実は、すべてを失ったとしても、信念を貫き通すことさえ厳しいのかもしれない。いつの時代も。
善人として、まじめに常識的に振る舞うのが、いちばん正しく幸せな選択だと思って、誰もが必死に頑張っているじゃないかと、もちろん私も信じていたけど、果たしてそうなんだろうか?
子供の頃マンガで、裏切り者と呼ばれながらも、すべてを捨てて、たったひとりで悪と戦うヒーローがいた。それは、マンガの中だけでしか通用しないことなのか?
常識に惑わされず、あらゆる不幸の奥にある究極の「悪」を正しく見極め、たったひとりになっても果敢に追い詰めると決めなければ、私もまたいつまでも「善き人」を超えられず、最期には途方に暮れてしまうに違いない。

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