Seize the day -今を生きる-

映画とサッカーをこよなく愛する男の雑記帳。

浅草

2012-01-29 23:02:33 | Weblog
昨日は久しぶりに母校を訪ねました。阿久悠記念館ができていて驚きました。

その足で浅草へ行きました。仲見世をふらふら歩き、そのまま六区まで散策して、20年ぶりぐらいにスマートボールをやりました。

洋食屋でオムライスとメンチカツを食べて帰りました。寒かった~

フィクサー

2012-01-29 22:12:49 | 映画
『フィクサー』(2007年 アメリカ)

原題:Michael Clayton
監督:トニー・ギルロイ
出演:ジョージ・クルーニー/トム・ウィルキンソン/ティルダ・スウィントン/シドニー・ポラック

大手弁護士事務所に所属するあるフィクサー(もみ消し屋)の物語。
大きな訴訟や事件の裏には、必ずフィクサーがいるのでしょうか?
彼らもまた悪事に心を痛めているのだろうか?

オーシャンズシリーズよろしくジョージ・クルーニーが颯爽とした身のこなしで、事件のもみ消しに奔走する話かと思いましたが、途中から話は思わぬ方向へ進んでいきます。
哀愁に満ちた40男を好演しています。
等身大の役は親近感が湧きます。

冒頭から流れるように物語が進み、クレイトンの車が爆発されたところで4日前に戻る…というところに始まり、わざとなのか演出がわかりづらいところがいくつかありました。

それでも、ラストは、良い意味で期待を裏切ってくれました。
やはり勧善懲悪が見たいです。
タクシーに乗った後のクレイトンの達成感と悲哀と入り混じった表情が印象に残りました。

ラストエンペラー

2012-01-28 02:09:56 | 映画
『ラストエンペラー』(1987年 イタリア・中国・イギリス)

原題:The Last Emperor
監督:ベルナルト・ベルトルッチ
出演:ジョン・ローン/ジョアン・チェン/ピーター・オトゥール/坂本龍一

皇帝として生き、庭師として死んだ男―愛新覚羅溥儀。

運命という大きな波に翻弄された男の数奇な生涯。
3歳で皇帝に即位し、実の父親に跪かれた時、溥儀の運命は決まった。

前半、紫禁城での皇帝としての生活が色彩豊かに描かれるのと並行し、収容所での辛く苛酷な映像が幾度か差し込まれる。
この対比が面白い。

それにしても何と波乱に満ちた生涯だろう。
何故彼は満州国の皇帝となったのか。
再び紫禁城で皇帝として生活することを夢見ていたのか。

最後、一市民となった溥儀が、博物館として公開されている紫禁城に入場料を支払って赴く。
少年に手渡したコオロギは、溥儀自身の象徴だったのか。

一市民として生きる穏やかな表情が鮮烈な印象を残した。

全編英語で、なおかつたまに日本語が混じる演出方法は今考えると古臭くリアリティに欠ける。
しかし、イタリア人という第三者の中立的な視点から描かれている点がとてもよい。

オスカー受賞も納得。

メモリアルゲーム

2012-01-22 17:41:05 | サッカー
松田直樹メモリアルゲームをテレビで見ました。

もう何かここ20年の日本サッカー総決算というようなメンバーでした。
カズとヒデが同じチームでプレーしている豪華さ。
解説席では、西野朗と各選手が談笑。ヒデとの会話は感慨深かった。
トルシエ率いるNaoki Friendsのベンチの雰囲気が最高。
ドゥトラがいたのも懐かしかった。井原中澤のセンターバックも感動。

言い出したら切りがないほど密度の濃い空間。

松田直樹という名の下にこんなにもたくさんの選手が集まった。

追悼試合ではありながら、参加者の晴れやかな笑顔が印象に残った。

デーヴ

2012-01-22 17:29:59 | 映画
『デーヴ』(1993年 アメリカ)

原題:Dave
監督:アイヴァン・ライトマン
出演:ケヴィン・クライン/シガニー・ウィーバー/フランク・ランジェラ

脚本が素晴らしい!
ストーリー全体がきれいにまとまっている。
実在の政治家が多数カメオ出演しているようですが、そのあたりは日本人にはわかりません。

主席補佐官役のフランク・ランジェラの悪役もキマッてます。

一市民のデーヴが、大統領という仮面を借りて政策を打ち出していくところが好きです。
全ての政治家に見てもらいたい。

大統領となれば、影武者が居たり仮面夫婦だったり汚職にまみれたりするのでしょうか。
ホワイトハウスにあんないろいろ仕掛けがあるなんてびっくりです。

“大統領夫妻”が街中でアニーを歌うところが好きです。

♪Tomorrow Tomorrow…

「アメリカ万歳!」もこのスパイスが効いていれば許せます。

ロボジー

2012-01-21 00:07:34 | 映画
『ロボジー』(2012年 日本)

監督:矢口史靖
出演:五十嵐信次郎/吉高由里子/濱田岳

池袋で鑑賞。

矢口監督の新作ということで、注目は高いと思いますが、率直に言って、「普通」です!
設定を聞いたときは「またおもしろいこと考えたな!」と感心しましたが、まさに思いつき1本というかんじでした。
でも、場面場面はたしかに面白かったし、声を出した笑ったシーンもありました。

仕事終わった後に、気を張らずに見るなら最高です。

鈴木さんがニュー潮風に入って一躍人気者になっていっていつバレるかって冷や冷やするところまではやっぱり王道な面白さなんだけど、中盤以降はグダグダして、ガッと盛り上がるところもなく、萎んでいきました。

でもやっぱり吉高由里子は天才だと思う!
何というか存在感がある。


ノーカントリー

2012-01-18 23:51:24 | 映画
『ノーカントリー』(2007年 アメリカ)

原題:No Country for Old Men
監督:コーエン兄弟
出演:トミー・リー・ジョーンズ/ハビエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン

何なんだこの肩透かしは!
誰に感情移入したらいいんだ。

深すぎて理解できません。
ただ単純に、逃げる男と追う男の話かと思えば、そういう逃亡追走は途中で終焉し、映画は尻切れで終わります。
コーエン兄弟の演出は、独特というか見るものの頭に余白を与えます。

老保安官が最後に語る夢の話はどういう意味??
金を失くす夢と、父親がいつまでも自分を待ち続ける夢…
保安官自体ポジションが曖昧でした。

ハビエル・バルデムが怖すぎる。
おかっぱ頭の風貌に冷酷無慈悲な殺しの手口。
エアガンというのがなかなかない。
怖ろしい。

オスカー受賞作にもいろいろあるんだな。

君のためなら千回でも

2012-01-16 23:56:12 | 映画
『君のためなら千回でも』(2007年 アメリカ)

原題:The Kite Runner
監督:マーク・フォースター
出演:ハリド・アブダビ

アメリカが作るこの手の作品は、きれいごとが多く感動が半減される。

ただ少年の演技はナチュラルで非情に良かった。

結局これは贖罪の物語だと思う。

アミールの身勝手な振る舞いで、2人の少年は引き裂かれた。
その許しを乞うため、アミールは単身戦禍のアフガンへ向かう。

『君のためなら千回でも』という言葉は劇中2回使われる。
それは、20年の時を越え交わされた、固い友情の誓いだと思う。

このラストシーンは好き。

真実の行方

2012-01-15 21:02:11 | 映画
『真実の行方』(1996年 アメリカ)

原題:Primal Fear
監督:グレゴリー・ホブリット
出演:リチャード・ギア/ローラ・リニー/エドワード・ノートン

ラストシーンに凍りついた。
背筋がぞっとした。

アーロン役のエドワード・ノートンの怪演が鮮烈な印象を残している。
まだデビュー当時とのことだが、主役を喰うほどの存在感。

リチャード・ギア演じるマーティンは、「人はみんな善だと信じている」と述べる。
でも、最後に突きつけられるのは、自らの信念と真逆の真実。

裁判における“真実”とは、傍聴席にいる人間の頭の中に作り上げられる架空のもの。

自らが作り上げた“真実”に絶望し、裁判所を後ろに立ちすくむ姿が印象的。

この映画の雰囲気好き!

アメリカン・ビューティー

2012-01-10 23:36:05 | 映画
『アメリカン・ビューティー』(1999年 アメリカ)

原題:American Beauty
監督:サム・メンデス
出演:ケヴィン・スペイシー/アネット・ベニング

あるアメリカ中流家庭の崩壊をコミカルに描いたオスカー受賞作。
ケヴィン・スペイシーの演技が最高!ダメな父親っぷりが見事です。

娘の友達に恋をして、気を引くために体を鍛え直したり、急に会社を辞めて、ハンバーガー屋に転職したり。
どうしようもないです。

ラストシーンは、衝撃的でした。
唯一、彼だけは幸せだったのかもしれません。

タイトルの「アメリカン・ビューティー」はバラの品種とのことです。
果たして「アメリカの美」とは何なのでしょうね。
この映画ではさっぱりわかりません。

これほどまでにアメリカ人を皮肉っている映画も珍しいです。
監督のサム・メンデスはイギリス人なんですね(笑)

「今日という日は、残りの人生の最初の一日」
唯一の例外を除いては…。