ポエム副課長

村田活彦のブログ。座右の銘は「世の中知らないことだらけで楽しい」。

園子温でうおおおおおってなる。

2012年02月13日 23時37分07秒 | 映画・アニメ・動画
園子温が監督した『ヒミズ』を観に
亀有のシネコンまで行ってきたわけですが

二階堂ふみにやられた
『劇場版 神聖かまってちゃん』に続いてやられた。

もちろん園子温監督にも。


この映画を
ちゃんとこのタイミングで
ちゃんと映画館で
ちゃんと観られたことを幸福と思う。



園子温といえば
自分にとってはまず
『自転車吐息』の監督であり

『東京ガガガ』という
路上で詩を朗読する(というか叫ぶ)
パフォーマンスをやった詩人であって

すみません、ほかには
洞口依子目当てで映画『部屋 THE ROOM』を観ただけ
という接し方なのですが


今にして思えば
自分がポエトリーリーディングをはじめたとき
頭の片隅には
園子温の存在があったのではないか。

(結局、「東京ガガガ」を目撃することはなかったのだけど
 彼が出した同名の詩集を持ってる)



映画『自転車吐息』が世に出たときは
ぴあフィルムフェスティバル出身の、
新進気鋭の、天才の、
というような煽り文句だったと思うんだけど

「感動」とかいうのではなく
ただもう
うおおおおおおおおおおっ
という感じだった。



そしていま
『ヒミズ』には
特にそのラストシーンには
『自転車吐息』をはっきりと思い出させるものがあった。


『ヒミズ』を
いまの10代や20代が観て
20年前の俺のように

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ

ってなればいいと思う。






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あけましてライブです。

2012年01月20日 23時36分51秒 | ポエム/ポエトリーリーディング/朗読
あけましておめでとうございます。
更新をさぼり倒していたら新年になってしまいました。

本年もよろしくおねがいいたします。

新年一発目から告知でございます。
明日、こんなライブでポエトリーリーディングします。

BRIO MUSIC スクール開校記念ライブ ”We Can Continue!!”
日時:2012年1月21日15時30分開場・16時開演
場所:渋谷O-WEST
チケット:前売り2,000円 当日2,500円
企画運営:一般社団法人BRIO MUSIC
三鷹市上連雀1−14−17三鷹ビジネスパークプラザA305
http://www.brio-school.jp/ 電話:0422-72-0858

当日の模様はニコニコ生放送・アルカディアちゃんねる!で生放送があります
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch2525119

出演者
BRIO MUSIC スペシャルバンド feat.神部冬馬、アクエリアス
トライポリズム
シャンプー
開口一番オールスターズ
古賀直樹
eLSKETCHERS



私の出番は17:10〜からの「開口一番オールスターズ」。
「開口一番」っていうのは
渋谷のPLUGというクラブで隔月開催されているオープンマイクイベント。
そこの常連さんたちが順番に出演するなかのひとり、という訳です。
なので私の持ち時間は5分弱だと思われます。

ちなみに「開口一番オールスターズ」のメンツは

【言葉】
 MC慎太郎/ダダマ/メリーアンドリュー/みにい/ジュテーム北村/mido/
 冨士山じゅんじゅん/村田/ラビットファイター/今村/ともちゃん9才/TASKE
【音楽】
 ジュン/久保ちゃん/外山/ジャロ/トモヤ (敬称略)

ほんのちょい出演とはいえ、ひさしぶりのステージです。
魑魅魍魎の祭になる予感がします。



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ノーアート・ノーライフ

2011年11月13日 00時00分53秒 | 演劇/演芸
観てきました。
ナイロン100℃の芝居。

ひさしぶりの下北沢
ひさしぶりの本多劇場



『ノーアート・ノーライフ』は初演も観てるんですが
それは10年前のことで
初演のときに大爆笑したシーンで
泣きそうになったりしました。

70年代のパリ、モンマルトルの酒場に集う
日本人の自称・芸術家たちの
シチュエーションコメディ。


こういう
ひとことでいえばダメな感じの男どもの群像劇が
好きなんだと思う。
身につまされるから(笑)


芝居の最後に
TETES RAIDESっていう
大好きなフランスのバンドの曲“un p'tit air”が流れて
びっくり。
好きな芝居と好きな音楽が思いがけず結びついて嬉しい。



ケラさんの脚本のなかでは入門編というか、
間口の広い作品じゃないかと思う。
(語弊あるかしらん?)

悲惨っちゃ悲惨だけど
不条理じゃないし。
とりあえず笑って観ればいいと思うのだ。


ということで

絵でも音楽でも芝居でも文芸でも
なにかしら「表現」をしたい
というか
「表現」せずにはいられなくて
それを世に受け入れてほしいけど
受け入れられないだろうこともうすうす感じながら
じりじりしたり
うつうつとしたり
もんもんとしたりしてる
すべての者どもは必見。


それ以外のひとも必見。







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珈琲一杯分の時間をくれ

2011年11月07日 08時23分02秒 | マンガ
豊田徹也さんの
『珈琲時間』を読んだ。

『アンダーカレント』以来だ。


ショートストーリーの見せ方
コマ割り
カバーデザイン

すべてがハズレなし。


『アンダーカレント』にも登場した
探偵の山崎さんにまた会えたのも
嬉しかったな。






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部屋を片付ける

2011年11月07日 08時10分37秒 | 日々
引っ越したときに
持ってきた段ボールがそのまま山積みになってた。

中身は本とかCDとか

さすがにこれではまずいと
数年ぶりに腰をあげて
大掛かりな片付けをしてたら

人から借りてそのままにしてた
本やらCDやらが大量に出てきて
謝りながらあちこちメールしている。

「これとこれ、あなたから借りたものだっけ?」

そうすると
「これは自分のだけど、それは違う」みたいな
返事が返ってきて
さらに謝ることになる。



なんか危機的状況だな、と思う。
別に健康だし
仕事もあるし
不満はないはずなんだけど


若いころ好奇心や探究心が薄れているのを感じる。
若いころは興味あったはずのことも
あまり思い出せなくなっている


贅沢な悩みだとはわかっている。



昔、仕事の大先輩に
「おまえはセンスだけで仕事をしている」
と言われたころがある。


センスではない
なにかを積み上げていかなくていけないんだなと
そのときでさえ理解したけど
その何かがわからないまま

青春の長い老後をすごしている。


そんなこと言ってても
はじまらないので
とにかく部屋の片付けをすすめる。

年内に終わらせよう。




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復興の花

2011年11月05日 20時26分09秒 | 音楽
という曲を


ツイッターから知りました。
そのCM動画。





竹原さんは3月11日、
ライブで福島市にいて足止めをくらい
そのあと避難所に指定された小学校で
子供たちとサッカーボールを蹴りながら
頭の中でこの曲を完成させたそうです。



フジロックで
野狐禅の『自殺志願者が線路に飛び込むスピード』を聴いたときのことは
忘れようがない。


ジプシーアバロンから溢れ出るくらい
お客さんが集まってるのが見えて
近づいていくと
人垣の向こうから音よりもまず
正体不明のとてつもない熱量が伝わってきた。






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受話器の中は僕らの海さ

2011年11月05日 09時24分41秒 | ポエム/ポエトリーリーディング/朗読
日が射してる。いい朝。



ところで今
ボーイ・ミーツ・ガールの“Sure!”“So,which language do you prefer?”って
アルバムを聴きながら書いてる。

ウィキペディアさんに言わせると
「尾上文と今井忍によるポエトリーリーディング音楽ユニット」
ってことなんだけど。


このアルバムに入ってる
『国境を越える準備をしよう』とかいくつかの作品を
尾上さん本人がリーディングするのを
ライブで何度か聴いたことがある。

もう10年くらい前の話。

いとうせいこうが日本語ラップの先駆ならば
尾上文さんは日本語ポエトリーリーディングの先駆なのかも
って思う。



朗読っていうよりは音楽。
でもラップとも違う。

文頭にアクセントを置く日本語のリズムを生かして
意味と音の両方が
ちゃんと耳小骨の奥まで届く



どんなジャンルでも
「はじまり」ってのがあって
そのはじまりの時代に
驚くほど
必要なほとんどのことが揃っているんだ。



タイトルはボーイ・ミーツ・ガール
『いつか土星の輪を君への結婚指輪にしてやろう』より










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山の彼方の思春期

2011年11月02日 08時28分45秒 | マンガ
押見修造『惡の華』の4巻読んじゃった。
次が待ち遠しい。



3巻のエピソードが
ひとつのクライマックスだと思うんだけど

小さな町に住む主人公が
「山の向こうに“こことは違う”なにかがあるんじゃないか」と考えて
山を越えていこうとする

途中で振り返ると眼下に
住み慣れた町が見えて

でも結局
山を越えることはできなくて
連れ戻されてしまう

という一連のシチュエーションが
個人的にものすごくツボでございます。


なんて説明すると
えらくロマンチックに過ぎますね。

このマンガの魅力は
なんかこうもっと「痛い」感じで
自意識まみれの10代を思い出していたたまれなくなるような
痛すぎてギャグすれすれみたいな
やるせなさと恥ずかしさと馬鹿馬鹿しさとエロさのハイブリッド

ですよ。




手塚治虫の『アドルフに告ぐ』にも
少年が山を越えようとするエピソードがあったっけ。
まあ全くシチュエーションが違いますけど。







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サウダーヂ

2011年10月31日 08時43分45秒 | 映画・アニメ・動画
という映画を観てきました。


円山町のユーロスペースでやってる映画。
シャッターストリートの町、甲府が舞台の映画。
映画製作集団「空族(くぞく)」による映画。
自主制作ながらロカルノ映画祭に出品された映画。

吉祥寺のブックスルーエで
空族の手作りフリーペーパーをみかけて
気になっていたのでした。



まず、
インディペンデントでここまでできるんだ、
という驚きがある。

娯楽大作ってわけじゃないけど
骨太で、いまの地方都市をしっかり描いていて


役者がほとんど素人
というか実際に甲府近辺で生活しているひとたちで
だからこそなのか
すごく生な感じがあるんです。


キャッチフレーズは
「土方、移民、HIPHOP」
甲府で育ったる男たち、女たち
甲府にやってくるブラジル人やタイ人
そういうひとたちが
すれ違ったり摩擦を起こしたり
どん詰まっていったり

うーん、うまく説明できん。



シリアスな作品ではあるんだけど
私の好きなシーンは
工事現場で働く男たちが
コクワガタ見つけて
「森のダイヤモンドっすよ!!」
って大騒ぎするシーンとか

カラのままの土木用一輪車を押して
ふざけあってるシーンとか
だったりします。
小学生みたい。


あと、主人公のひとり
工事現場で働くラッパーが
仕事のかえりに商店街を歩きながら
ひとりごと言う場面があるんだけど、
それがだんだんフリースタイルラップになっていく。
しびれます。


ま、なんやかんやで
説明しきれないので
気になったら観てほしい。

見応えあります。
それだけは保証します。






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スクリーンの中の火事

2011年10月23日 20時21分28秒 | 映画・アニメ・動画
『アンダーグラウンド』という映画をみた。


ボスニア・ヘルチェゴビナが舞台の
ファンタジックでシニカルでカオスな悲劇、もしくは喜劇。
監督はエミール・クストリッツァ。


劇場は渋谷のシアターN。
かつてのユーロスペースの場所だね。


前から観たいと思ってたんだけど
思いがけず上映されていて

「ナチス占領下のセルビアで、敵の目をあざむくため地下空間で生活する」
ということだけきいて
想像してたイメージとは
ちょっと違ったけど

想像してた以上に刺激的
そして想像してた以上の満腹感。

バルカンブラスの音楽もしびれます。



ネタバレなるので詳しく書かないけど
ラストのほうで
「何か」が燃えるシーンがあるのね。

あまりに衝撃で
それでいて(語弊はあるけど)
「美しさ」さえ感じてしまう。




ちょっと違うけど
映画の中で家が燃えるシーンってのが好きです。


わたしの3大「家が燃える映画」

ラッセ・ハルストレム『ギルバート・グレイプ』
ジャン= ジャック・ベネックス『ベティ・ブルー』
アンドレイ・タルコフスキー『サクリファイス』


この三作品、役者もストーリーも好きだけど
「家が燃える」シーンが異様に脳裏にやきついてる。

なんでだろう。



たとえば火事場見物にいった子供が
不謹慎にも
ある種の興奮をおぼえてしまうような

その感覚を
映画なら気兼ねなく味わえるってことなのだろうか









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