徒然なるままに monologue

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低いレベルで(?)バランスのとれているLifetouch Note

2011-05-06 09:09:08 | Lifetouch Note
この連休中、時間が空けばLifetouch Noteばかりいじっている。

特に画面が高精細でブラウジングしやすいというわけでもなく、特にテキストを打ちやすいキーボードだとというわけでもなく(相変わらずEnterキーには慣れていないし…)、“見られる”・“文字を打てる”というレベルなのにも関わらず、ヒマができれば触りたくなるのは何故か?

これが、一種のネットワーク依存症というものなのか?

今までも休みの日に、仕事ではなく趣味でPCをいじってばかりいることは少なからずあった。
でも、今までの感覚とは何かが違う。

何が違うかというと、なんとなく“ウェアラブルな感覚“があるように感じる。

ウェアラブルっていうと、すぐに、手で持たずに身体に装着するようなものを想像してしまいがちだけど、Lifetouch Noteには奇妙なウェアラブル感覚がある。

ここで言っているウェアラブルな感覚とは、別の表現では「ネット環境にアクセスする垣根の低さ」(アクセシビリティ)と言ってもいいのかもしれない。

・いつでもどこでも身の回りに置いておける垣根の低さ(身につけられなくてもいい)
・触ればすぐにネットワークへのアクセスの準備ができる垣根の低さ
・ネットワークコンテンツから情報を取り出す垣根の低さ
・ネットワークに情報を入力する垣根の低さ
・ネットワークを使って、作業したコンテンツを流通させる垣根の低さ

これらが全ての要件を満たして、はじめてウェアラブルな感覚が生まれるように思う。

Lifetouch Noteで面白いのは、これらを成立させるためのバランスが、奇妙なところで成立させている感覚がある。

奇妙に感じるのは、低い性能レベルでバランスさせているからだと思う。

・持ち運ぶには少々大きめ、だが、持ち運びたくなる大きさ
・万能ではないが、蓋を開けるとすぐに使えるOS
・打ちやすいとは言えないが、携帯よりはストレスなく入力できるキーボード
・高精細ではないが、それなりに可読性を確保した画面の大きさ
・飛び抜けて持ちがいいわけではないが、通常の用途なら外出時も充電を気にすることないバッテリー容量。
・経済的負担が無いとは言えないが、PCよりは気兼ねなく持ち運べる価格(あまりに高価だと気を使って持ち運べない)

スペックのどれをとっても優れているとは言い難い気がする…
でもバランスはとれている。
一応、ツカイモノにはなるレベルに仕上がっている。

ほめ言葉には聞こえないかもしれないけど、バランスをとるのは非常に難しいこと。
あるひとつの性能だけを高くするのとはまた別の難しさがある。
それをこういう形でバランスをとったことは、特筆に値する。

マニアの方々から見ると、物足りないところは数え切れないほどあると思う。
それでも、箸にも棒にも引っかからないところがないように仕上げ、このようなバランス点でウェアラブル感覚を成立させたのはとても興味深い。

これがモバイルギアの血統なんだと思う。
VAIO Pとも違うDNAなんだと思う。

企画段階では大変なご苦労があったのではないだろうか?
(…と、後継機種を期待して、開発スタッフをヨイショしてみたりする)




嗚呼、一応褒めてはみたが、Enterきーの大きさはどうにかならないものか……(苦笑)