あの日から、ボクの時計の針は止まったままだ。
ドアが…開かない。
ボクは何度も鍵を抜き差しした。
途中からは自分でも解っていた。それでも試みた。
そして、焦りはやがて諦めに変わった。
彼女はある日突然姿を消した。
多分、すでにもう中は空っぽだろう。
優しく部屋を彩っていた淡いグリーンのカーテンも、
チャコールブラウンの大きなクッションも、
部屋の角に置かれた木製のシングルベッドも、
彼女の温もりと共に、跡形も無く消え去った。
がらんとした部屋は、冷たく、暗い、無機質の箱だ。
4年か…
ドアの前で暫く立ちすくんでいたボクは、ボソリとつぶやいた。
おそらく同じ位の年月か、それ以上か、
ボクの心に開いた四角い穴は、しばらく塞ぐことが出来ないだろう。
アパートに背を向けて歩き出す。
往生際の悪いボクはポケットから取り出した合鍵へともう一度目をやった。
彼女が付けてくれたキーホルダーのミッキーマウスが、いつものように笑っていた。
って感じの大失恋をしたのでご報告いたします。
男心はアナログで、過去と現在がフラットで
立ち止まっては振り返り、振り切っては前を向き。
男は思い出を引きずり、さらには過去を現在のように錯覚してしまう悲しい生き物だ。
そして時に未来さえもそう錯覚する。
このまま幸せな時間が続いていくのだろうな…
今思えば極楽蜻蛉のボクの甘い考えが、
いつの間にか生まれた二人の時間軸のずれを曖昧にぼやかしていたのかもしれない。
大恋愛でした。
彼女に人生を捧げたと言っても大袈裟じゃないだろう。
こんなに女性を好きになることは最初で最後だろう、と、
彼女だけは絶対にオレを裏切らねぇ、と思ってた。
なのに!なのに!何でだよ!!
彼女=温泉
アイツはボクの前から忽然と姿を消した。
何にも言わないまま。
彼女=温泉
そう、もうあの部屋に彼女はいない。
そしておそらく二度と…
彼女=温泉、部屋=ハードディスク
うん、そう、ハードディスクに温泉はいないの。
―ご報告―
4年間収集してきた温泉データを入れたハードディスクが壊れました凹
立ち上がらないハード
立ち上がれないハート
燃え尽きるほどヒート!
口からスタンドが出た。
その日からボクは抜け殻です。
その日から他の女性(温泉)に興味が無くなった。
で、大失恋と言うたら自害だな、フフフと。
こうなったら彼女(温泉)への愛と共に死んでやるぅ!
彼女(温泉)に溺れて死んでやるぅ!
温泉を愛するが故に温泉で自害…
なんて前人未到、唯一無二の散り様だろう!天晴れ!これっきゃない!!
半狂乱で調べてみたらこんなのがあった↓先ずこれ読んで欲しい。
芥川龍之介『温泉だより』―青空文庫
温泉自殺、既出なんで止めといた。
というか逆に、修善寺温泉行ってみたくなった。
そうだ。世に女性が星の数ほどいるように、
まだまだ入ったことのない温泉は沢山ある。
物語の半之丞のように死ぬ訳にはいかない。
愛しているなら、愛していたなら、生きるべきだ。
男なら、幸も不幸も全部背負って、惨めにでも無様にでも良い。
少しずつ前へ歩むべきだ。
いつまでもくよくよしてちゃいかんな。
男子諸君よ気を付けなさい。
データも彼女も、小まめにバックアップしてないといつしか消えちまうぜ。
いや、例えどんなに気を掛けていたとしても、それは秋の空、か。
過去を振り切るように進む秒針と
過去を上書きするように更新される秒表示
男心はアナログで、過去と現在がフラットで
女心はデジタルで、消える時には一瞬で、跡形も無く
PS.取り合えず、このまま昔の女(温泉)を引きずっていたら本当に半之丞になりかねないんで、まだ見ぬ新たな彼女(温泉)を撮るために昨日デジカメを買い換えました。
心新たに、今日から連休なんで半之丞の子に生まれ変わって懲りずに青ペン通いしようかと思います。ウフフウフ。
青ペン=温泉地












>データも彼女も、小まめにバックアップしてないといつしか消えちまうぜ。
名言
ん?そうか彼女が!!って読みすすんで
「うわぁ〜こう来たか!!」って(泣)
ディスク保管にも落とし穴ってありますから。
他の方法でも保管するのはどうでしょう?
温泉の彼女じゃなくてホンマもんの彼女が出来たらええのにねぇ〜(苦笑)
ただ、HDD の復旧サービスというのもあるようですよ。先般の大震災で津波に水没したPC のHDDからデータの復旧を成功させたりしたようですし、なんとかなるかもですヨ。
書店にもHDDからデータを救出する方法に関する本がありますし、この機会にトライしてみては?
残念だぁ(ノД`)
HDDですが‥一昔前ですが私も昔同じような事象になって、パソコン分解して、生身のHDDを取り出して、S-ATA&IDA→USB2.0で繋いで新PCにデータを移したことがあります。道具さえあれば簡単にできることなので‥ダメモトででも是非試してみて下さい。
だんだんと薄れていく記憶。
でも、忘れはしない。
いつか、想い出す時が、必ずある。その時、思いっきり、抱きしめてあげよう。
いなくなったのは、次へのステップを進む時期に来たからだ。
また、始める。
進もうと決めた君は、同じように見えて。
きっと、一皮むけた君がそこにいる。
いってらっしゃい。
ふぬけのまま ふやけて ぬけがらになるまえに‥一歩踏み出せたこと 心からお喜び申し上げますm(_ _)m (笑)
新天地で彼女との(笑)付きのご報告 楽しみにしてます(*^o^*)
いやもうね、大爆笑でした。笑
でもお気持ち痛いほどにね、お察ししてあまりあります。きっと自分もソンナ大切なデータが消えたらもうね・・・
自分は野沢温泉を春と初夏に行ってきました。
いいですよー熱い湯がたまらんです。
4年越しの失恋癒すのにイイかもしれないですよ?ヤケドするほど熱いのが野沢ですしね。笑
もちろんデータの話も彼女の話も、どちらも実体験からの話です。
>ぽへくん
ボクの心の深淵を覗き込むのは相当の覚悟がないと出来ないよ、ふふふふ…
>みなみさん
ほんまもんの彼女ですか…この際、偽者でも良いっす。
>PCっ子さん
近所の業者に頼んだら数十万かかったりするみたいで…うう。なんとか悪あがいてみます凸
>ひさぴさん
あのー…こちらこそ残念なんですけど。なき
>mihomihoさん
皆さん色んな慰めをしてくれますが、あなたのすっげサバサバしたアドバイスが特に心にしみました。
>お久しぶりの卒業ドライバー
アドバイスありがとうございます。参考にさせていただきます。
そんなマニアックな作業が出来るのに何故出来ぬか進路変更…笑
>ねこ振り子メロンさん
これは終わりの始まりではないく、始まりの終わりなのですか…
>KATSU.さん
あなたもキツイな凹笑
まぁ、こんな終わり方もボクらしいですかね。さて、GWの旅はどうおっぱじめようかしら。
>そーさん
おひさしぶりです。
野沢温泉、大好きです。特に温泉街の隅にある真湯でしたっけね、黒と白のスカンクみてぇな湯の花が舞って…
データは消えたけど彼女たちは思い出には生きてます。