奄美自然観察記

高のフィールドより

ロングトレイルウォーク名音・志戸勘林道18km  ワダツミノキなど

2017-06-25 20:14:35 | 植物





まだ梅雨明けしていない奄美大島ですが、今日は曇ったり晴れたり、しかも時折涼しい風の吹く天気に恵まれて、「ロングトレイルウォーク名音・志戸勘林道18km」を実施しました。18kmというと、さすがに少しくたびれましたが、距離の長さだけじつに多くの植物や生きものに接することが出来、ここではそのごくごく一部の紹介になります。最初は名音林道からで、貴重なワダツミノキに実が付き始めていました(写真2枚目)。次にの林道脇に咲いていて実になり始めていたツルマサキ(写真3枚目)。そして丸くてかわいい実がたくさん付いていたのは、カジノキ(写真4枚目)です。






名音川は、いくつかの支流があり、周辺は美しい景観を呈しています。オオカラスウリの葉にいたのは、合唱ゼミ・ヒメハルゼミ(写真2枚目)で、アカメガシワの葉裏に群がっていたのが、アカギカメムシの幼虫です。そしてあまり目にすることのないヤマノイモの不思議な形をした実(苞)が面白い(写真4枚目)。





長い名音林道を抜けると、湯湾岳第2支線へと入り、途中でお弁当になりました。少し休憩したのち、湯湾岳線を進んでいくと、多くのヒカゲヘゴの群落(写真2枚目)が続き、時折岩場ではケラマツツジの鮮やかな赤い花がなどが咲いていました(写真3枚目)。さらに志戸勘(しどかん)林道を下っていくと、サカキカズラの牛の角のような実が、たくさんぶら下がっていました(写真4枚目)。





志戸勘林道を下り終えると、さすがにみなさんくたびれ始めていましたが、力を振りじぼって志戸勘の旧道を歩いて行きました。所々から美しい海岸の風景が望めます(写真2枚目)。道の横にぶら下がっていた美しいサクララン(写真3枚目)を持ち上げてみると、白いアマミアズチグモが付いていました(どこにいるかお判りでしょか?)。約1時間近く歩いた午後5時10分頃、やっと終点へと近づき、アマミカジカエデの実を観て、この「嬉し恥ずかし、そして楽しかった、泪のくたびれウォーク」を終えました。参加されたみなさん、お疲れさまでした。

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