奄美自然観察記

高のフィールドより

葉裏であった白いキノコ?  ハナサナギタケ

2016-08-04 19:12:59 | 菌類





これも湯湾岳の森の中での話ですが、歩いていてシダの葉裏から、何やらポップコーンのような白いものがはみ出して見えました。何だろうと思ってしゃがんで見ると、直径が約3cmぐらいに白い粒をまぶしたような塊が付いています(写真1枚目)。シダの葉をひっくり返してよく観ると、以前観たことのある蛾の幼虫からで出ていた小さな白い粒・冬虫夏草のコナサナギタケを思い出しました。しかしこれは、コナサナギタケに比べてたくさんの粒粒で大きく、よく観ると白い粒粒の先が枝分かれしています(写真2枚目)。となると、これはハナサナギタケということでしょう。ネットなどで見ると、たいていは土の中の蛾の幼虫などから出ている場合が多いのですが、このような地上の蛹から生じる場合もあるのではないか。例えば、ハナサナギタケは喘息や気管支炎に有効、あるいは認知症などにも効くとして、蚕を利用して培養し商品化されているものも多いようです。近くを見ると、ミヤハシカンボクの葉裏にも同じようなものが付いていました(写真3,4枚目)。これもハナサナギタケと思われます。

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【島口バージョン】(キシゆむた)
長くなりましたので、省略いたします。すみょうらん。