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今年も黒部五郎岳を目指す 前編

2013-05-08 22:05:03 | お山歩き
今年のGWの山行きは昨年悪天候で諦めざるをえなかった北アルプス黒部五郎岳へ再度目指すことにした。
何故ここを選ぶかというと比較的人が少なく静かで滑落などのリスクが比較的低いから。
GWともなれば人気の場所はそれなりに人が入り騒がしかったりするのを嫌ってのチョイスである。
そして何故人が少ないかというと、ここはアクセスが良いとは言えず現地に行くにも時間がかかるし登山の行程も長く時間がかかるから。
そういったロケーション。
と言っても選んでくれるのは同行するぼんさん。
今年もお世話になります。

日程は5月3~4日の1泊2日、テント担いでの山行き。
当日は早朝4時前集合で車をデポする林道に予定よりも随分早く午前6時半着。
ウェアを着込んで用意したザックにギアを装着し7時にクルマを離れた。
天気予報はかなり良好で暑くなりそうだったが、北アルプスでは前日前々日の冷え込みで積雪もあったことからウェアチョイスには少々悩んだ。
しかし最終的には上下防水仕様のハードシェルを着込むことにした。
やはりこれでしょ。


クルマを離れても本来クルマで走る林道を歩くことから始まる。
だってまだ雪が残り全線開通してないから。
荷物パンパンに入ったスンゴク重たいザックを背負い林道を歩くのはなかなかの苦痛(笑)


(左)登山口、いよいよ登りだす。
(右)見る限り地面の土が見えるようなことはなくまだまだ冬の装い。
だが天気良すぎて暑い暑い!
直に汗だくになったので早々にアウターは脱ぐ。


(左)そしてそこそこ広い斜面になってきたところで私はザックにマウントしてたスノーシューを降ろし装着。
足元が滑るのを嫌ってという理由もあるが、重すぎるザックを少しでも軽くしたいという理由もあった(笑)
(右)標高を少し上げると早くも木々に雪がついているところがあった。
昨晩に降ってた模様。


寺地山付近にて休憩。
ザックをおろしたくって仕方ない。


天気はサイコー!
空青く空気澄んで気持ちよい。
遠くに乗鞍、そして御嶽もクッキリ見えている。
しかし照り返しも合わせて日差しがハンパない。
サングラスをしてても眩しさを感じる。
日焼け対策なんて全く考えてなかったが、ぼんさんが日焼け止めクリームを持ってきてくれてたので顔が白くなるほどに塗っていた(笑)
そのおかげか日焼けはかなりマシ。


ドドーンと景色開ける!
この景色を見てテンション上がらないわけがない。
ここからドンドン高度を上げていく。


(左)樹林帯を抜けると風がかなり冷たくなってきたのでハードシェルを着込んで歩く。
(右)見上げる先の稜線は近いようで遠い。
シンドイので下ばかり見て歩いてた。


それにしてもスンバラシイ景色!
おいおい触れるつもりだが、イエローのハードシェルは今回初使用。
かなり気に入ってます♪


(左)まもなく稜線!
(右)こんなに晴れてはいるがそこは高所、風はかなり冷たくキャップでは耳が冷えて痛くなってきたのでビーニーを被る。
またハードシェルの襟の高さが役に立つ。
ハードシェルでは暑すぎるか?と思って襟の低いソフトシェルも考えたがこちらで正解。


稜線に出た!
ここまで来たらハードな登りはもうない(ように見える)ので一安心。
そしてその先には目的地の黒部五郎岳が見える!


(左)13時18分、かなり強い風が吹き寒い北の俣岳山頂(2662M)をスルー。
そしてそこから下り気味のルートを歩きながら幕営地を探す。
天気が良いとはいえ風が強いので場所を選ばないと後々恐ろしい思いをするので慎重に。
(右)で、幕営地決定。
標高は2600Mを少し超した地点、少し窪んだ場所で背は高くはないがちょっとした雪の壁があるので風除けにはなる。
必要とあればショベルで雪を切り出して風除けブロックを足せばいい(疲れてたのでしなかったけど)。
とりあえずショベルで雪を切り、踏み固めた後ショベルで極力平らにして設営。
ちなみに自分のショベルは荷物が重たいという軟弱な理由でクルマに置いてきたのでぼんさんのショベルで整地してます(汗)
また、ぼんさんはもう少し先で幕営したかったようだが、私は既に疲労困憊、肩も相当痛く一刻も早く休みたかった。


完成!
ご覧の通り、今回は一人一張り。
手前のブラックダイヤモンド ファーストライトが我が家です。
それにしても久しぶりに張ったので要領をえずモタモタして時間かかってしまった。
風対策の張り綱は入念に。


我が家内部。
早速散らかしてます(笑)
今回は就寝時の寒さ対策に万全を期するため、マットはサーマレストのZライトを下敷きにプロライトプラスWOMEN’Sを敷くという2枚重ね式を採用。
以前にも書いたことあるが、雪の上で快適に寝るのには雪面からの冷気をシャットアウトするのが大切。
これができていなければどんなにハイスペックのシュラフを用いても寒さを感じる。
シュラフは手持ちの物で一番保温力のあるナンガ オーロラ600DXを使用。


我が家の玄関から見る景色。
実に贅沢な景色だ。
がしかし、実は寒くて開けてられない。
写真撮ったら速攻閉めた(笑)
それにしても風吹く外に比べたらテント内は天国の心地良さ。
風がないというだけで全然違うこの居心地、もう外に出たくない(笑)

そして少し休憩したら、天気が良い今のうちに目的地の黒部五郎にアタックすることにした。


目的地の頂は見えている。
私はアタックザックに水分と防寒ウェア、そしてカメラを放り込み、ぼんさんはバックパックの荷物を抜いて歩き出す。
それにしても天気がすばらしい。


こちらは薬師岳方面(だったと思う)。


しかし、スカッと見えているが遠い。
すごく遠い。
稜線とは言えアップダウンは結構ある、大きめの丘は少なくとも2つ、中くらいの丘も見えるだけで2つ、時間計算をするとスムースに往復したとしても幕営地に戻るのが17時を回りそうだ・・・。
アタックはやめることにした。
次の日の朝からということで。
ちなみに双六岳や槍ヶ岳も見える。


振り返ると黒い雲もあるということで・・・。

で、テントに戻る。
この時15時過ぎ。

テントに戻ったら素早く着替える。
上半身は汗掻いたアンダーウェアを替え、フリース着て、インサレーションを着込む。
下半身はハードシェルパンツを脱いでダウンパンツに履き替え、テントシューズを履く。
コレが私のテントウェア。
ちなみにこの時の気温-2度ぐらい。

そして16時を過ぎた頃からぼんさんのテントで晩飯の準備に取り掛かる。


晩飯は体温まるキムチ鍋。
これをやるためにキムチ鍋の素500ML、肉、野菜を持ってきた。
が、ちょっと足りなかった。
次回は量を増やすべし。
それが終われば棒ラーメン2人前を入れ〆る。
最後はアルファ米のリゾットまで食って満腹。

そして18時には眠くけだるくなってきたので各自のテントで早くも就寝体制に。
しかし意外に寝付けない。
あれだけ疲れていたので爆睡だろうと思っていたのに眠りが浅い。
でも寝てた。

次に目が覚めたのは21時ぐらい。
シッコのために外に出た。
そして写真を撮る。
実は前々からこういう写真を撮りたかった。

テント内にブラックダイヤモンド オービットを吊るし暗闇の中浮き上がるテント。
そこそこ高感度のカメラじゃないと撮れない写真。

気温-8度ぐらい。
夕方に空に掛かってた雲が晴れ、空には満天の星が出ててビックリした。
2分ぐらいその星空を眺めてたけど、あまりにも寒いのでテントに戻りシュラフに潜ってしまった。


(左)ダウンパンツとテントシューズは抜群の保温力。
(右)シングルウォールテント ファーストライトの内壁は結露が凍ってバシバシになっている。

地面からの冷気は2枚重ねのマットでシャットアウト+ダウン600gのシュラフ+上下寒さ対策のウェアで就寝中は顔以外寒さを感じることは全く無し。
-10~15度の気温を想定し今私が考えられる最善の防寒対策は功を奏したようだ。

翌朝は4時起床でいよいよ黒部五郎岳へ。
つづく。
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2 コメント

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Unknown (ロラお)
2013-05-09 08:15:37
アニキと別方向から同じランドマーク(乗鞍、御嶽)を眺めていたなんて、不思議な気持ちになりますよー。そしてメニューも同じくキムチ鍋(笑。
ローラーアニキ (PEANA2)
2013-05-09 23:21:32
同じ山を同じ日に違う角度から見てる・・・ホント不思議な感じですね。

雪山でキムチ鍋、
定番になりそうです(笑)

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