聖書の言葉： 事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。（エフェソの信徒への手紙 2.8）
祈 り： 神さま。あなたの力により、あなたの賜物により、あなたの恵みにより、信仰に至ることができたこと、あなたと結びつくことができたことを感謝します。生涯にわたって、あなたの力に生きることができますように。アーメン
コ メ ン ト： 「信仰によって救われる」ことを、「みずからの信仰心によって救われる」と理解する人たちがいます。聖書はけっしてそうは言っていません。「神の働きかけによって救われる」ということです。それゆえ、信仰者は「自分の力で信仰に達した」という理由で自分を誇ることはできません。
聖書の言葉： ここをたち、父のところに帰って言おう。「お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。（ルカによる福音書 15.18）
祈 り： 神さま。私たちが誤りをおかすとき、それに気づき、自分の問題点を自覚し、その失敗から学び、新たにやり直すことができますように。しかしいくら失敗から学ぶと言っても、大切なものを失ったり、二度ともとに戻せないような失敗をすることがありませんように。アーメン
コ メ ン ト： 自分で決断し、実行したことが、失敗しても、自分の誤りに気づき、その失敗に学ぶことによって、やり直すことができます。人生でも、歴史でも、同じです。ただし、その失敗が、隣り合って存在するさまざまな人たちに危害を加えたり、尊い人命を奪うものであるなら、決してもとの状態に戻れません。
聖書の言葉： あなたのように、罪を赦し、あやまちを取り除く神がほかにおられるだろうか。（ミカ書 7.18）
祈 り： 神さま。私の罪を赦し、あやまちを取り除いてください。しかし私だけではなく、隣り合って存在するさまざまな人たちの罪やあやまちについても、同じようにしてください。アーメン
コ メ ン ト： 私たちは、自分の罪は赦してほしい、自分のあやまちは取り除いてほしいと思っているのに、自分以外の人には、罪が赦されず、あやまちは取り除かれず、それなりの報復を受けて当然だと考えているのではないでしょうか。
聖書の言葉： 神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。（テモテへの手紙(2) 1.7）
祈 り： 神さま。おくびょうになることなく、語るべきときに声をあげ、行動するべきときに行動することができますように。力と愛と思慮分別の霊をお与えください。アーメン
コ メ ン ト： 弱いところにこそ、力が与えられます。孤立させられている人たちの間でこそ、愛が働きます。暗闇の中でこそ、思慮分別の霊が働きます。そのとき、勇気と希望をもって、大胆に動くことができるでしょう。
聖書の言葉： 主の律法は完全で、魂を生き返らせ、主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。（詩編 19.8）
祈 り： 神さま。あなたの生きた言葉によって、魂を生き返らせ、真実を明らかにし、知惠を得ることができますように。アーメン
コ メ ン ト： 主の律法は、完全ですが、人間がみずから考え出す「完全さ」とはまったく異なります。人間の律法は、人を死に至らしめ、観念的、独善的で、無知な人を滅ぼします。一方、神の律法は、共感と愛に基づくものです。
聖書の言葉： 愛は、忍耐強く、親切です。（コリントの信徒への手紙(1) 13.4）
祈 り： 神さま。あなたが忍耐強く、私たちの応答を待ち、いつも私たちに誠実に向き合ってくださることを感謝します。あなたの愛に生き、私たちも隣り合って存在するさまざまな人たちと愛を持って歩むことができますように。アーメン
コ メ ン ト： 「愛」がなぜ通じないか、ずっと考えてきましたが、スイスの心理学者アルノー・グリューンによると、たいていの親が、自分が子どもたちを愛していると信じているからだそうです。「愛」について自分はよくわかっていると思い込んでいる人たちと、「愛」について対話することはできません。
聖書の言葉： 天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、万物は御子において造られました。（コロサイの信徒への手紙 1.16）
祈 り： 神さま。すべてのものは、イエス・キリストによって、和解し、平和に共存するために造られています。そのことを覚え、私たちが、もっと、生命あるものを大切にし、お互いに尊重し合い、共感しあって歩むことがでいますように。アーメン
コ メ ン ト： 万物を創造したのは、神さまですが、ここでは「万物は御子において造られた」と言われています。神さまによって造られたすべてのものは、「過去も、現在も、未来も、和解者であるイエス・キリストの御手のうちにある」と考えると、わかりやすいのではないでしょうか。
聖書の言葉： わたしが、あなたたちを捕囚として送った町の平安を求め、その町のために主に祈りなさい。その町の平安があってこそ、あなたたちにも平安があるのだから。（エレミヤ 29.7）
祈 り： 神さま。東アジアに、世界に、平和が訪れますように。世界の平和、東アジアの平和があってこそ、私たちも平和に歩むことができます。アーメン
コ メ ン ト： たとえ日本が捕囚されても、東アジアに、世界に平和が訪れるように望み、また平和が訪れるように行動すべきです。今日は、沖縄の慰霊の日です。日本は、二度と戦争をすべきではありません。
聖書の言葉： 恐れることなく、信じなさい。（マルコによる福音書 5.36）
祈 り： 神さま。私たちはこの世で、死を、失敗を、見捨てられることを、恐れています。でも、あなたを信じるときに、恐れはすべて吹き飛びます。あなたと結びついて、歩むことができますように。アーメン
コ メ ン ト： 明日は、沖縄の「慰霊の日」です。ぎのわん日曜集会では、平和礼拝が行われ、平和の祈りがささげられます。
聖書の言葉： 主は言われる：あなたがたが苦難や不安の中におちいるとき、わたしはあなたがたを助ける。（エレミヤ書 15.11）
祈 り： 神さま。苦悩や不安の中におちいっている私たちとともにいて、私たちを、どうか助けてください。アーメン
コ メ ン ト： 神さまは、私たちと同じように、苦しみや不安に直面しながら、私たちを超えて、前向きに、希望をもって、夢を追い求めつつ、歩んでくださいます。
聖書の言葉： 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。（コリントの信徒への手紙(1) 12.4）
祈 り： 神さま。私たち一人ひとりに与えられている賜物を、あなたの霊の力により生かすことができますように。その時に、それぞれに与えられている賜物は、ひとつにされ、あなたのために用いられるでしょう。アーメン
コ メ ン ト： いくら神さまから与えられた賜物であっても、それを自分ひとりのために用いようとするなら、混乱だけが生じるでしょう。でもそれを神さまのために用いようとするなら、神さまの霊によって、大きなわざとなるでしょう。
聖書の言葉： イエスは、水をくみに来たサマリアの女に、「水を飲ませてください」と言われた。（ヨハネによる福音書 4.7）
祈 り： 神さま。主イエスのように、今、ここで、生きるために必要なものを、あなたに、また隣り合って存在するさまざまな人たちに、願い求めることができますように。「援助する人」が、「援助される人」から、たくさんのものを与えられるという事実を受け入れることができますように。アーメン
コ メ ン ト： イエスは、井戸から水をくむものを持っていなかったので、サマリアの女性に、「水を飲ませてください」と頼みました。人間を生かす水を与えるはずのイエスが、たとえ一時的な渇きをいやすためであれ、サマリアの女性に水を求めています。地上では、水なしに生きていくことはできません。
聖書の言葉： 主はすべてのものに恵みを与え、造られたすべてのものを憐れんでくださいます。（詩編 145.9）
祈 り： 神さま。＜私＞を、あなたの＜恵み＞、あなたの＜憐れみ＞によって、生かしてください。そのとき＜私＞は、＜私＞となるでしょう。そのとき＜私＞は、隣り合って存在するさまざまな人たちとともに歩む者となるでしょう。アーメン
コ メ ン ト： 神さまが造られたすべてのものは、よいものであり、祝福されたものです。それに優劣をつけるのは、人間の愚かさです。
聖書の言葉： 主なる神が言われる：わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。（エゼキエル書 37.14）
祈 り： 神さま。あなたからの力を受けることなしに、私たちは生きることができません。私たちの歩むべき道を、あなたが示してください。そしてこの困難だ時代を生きる力を与えてください。アーメン
コ メ ン ト： 私に力がなくても、私の力がつきても、神さまの霊の力によって、私たちは歩み続けることができます。
聖書の言葉： 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。（ルカによる福音書 19.10）
祈 り： イエスさま。人に評価されずにひっそり咲く花、人に踏みつけられている花が、たくさんあります。あなたが捜し求めてくださることを感謝します。アーメン
コ メ ン ト： 高いところからではなく、低いところから眺めてみると、この世には、たくさんの草花が咲いていることに気づかされます。
