イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

ミユリちゃん 大往生。

2017年07月05日 | Weblog

いつも管理人は書いています。子犬はもちろん可愛いけど・・わたしはそれよりもママ犬のほうが可愛い そして~老犬になると、さらにいとおしいと ブリーダーを長く続けていると、子犬の誕生で一見華やかなのは 私の生活の中ではほんの一部分です。生活の大半は、通常に飼っている成犬たちのお世話(特に排便の掃除)そして~老犬になってしまった犬への配慮・気遣いです。


我が家のミユリが5月のゴールデンウィークに亡くなりました。14歳6か月でした。老衰で 眠るように私の腕の中で亡くなりました。大往生でした。今日のようなブログは、過去の写真の整理から始まり、時間がかかるのでなかなか書くことができませんでした。つかの間ですが、やっとが時間ができたので書かせていただくことにしました。亡くなってしまった、家族と同様な仲間・ワンコへの感謝の気持ちを伝えたくて。


ミユリは2002年に我が家で生まれました。



生まれたばかりのミユリです。ママのジュリアがいとおしそうになめていました。この額のブレーズが気に入って、百合の花のようにキレイだったので、美しい百合⇒美百合と名付けました。



可愛いミュウちゃん。キレイなミュウちゃん。



友達のダックスのベルちゃんです。



2003年にやってきた男の子・ヒカルです。AMチャンピオン直子でした。ミユリと仲が良かったんですよ。ヒカルはサイズオーバーで、時には耳が立ち耳になっていました。スタンダードとは言えないこの子の、子孫を残すことはやめました。そしてヨーロッパのIGを真剣に探しました。でもヒカルは性格がすごく良い子で従順、男の子の可愛さを教えてくれました。ヒカルも、少し前に老衰で逝ってしまいました。



2003年のころの写真です。左から、シルビィ・ミユリ・前列バービィ・右端ジュリアです。今では全員、天国へ旅立ちました。この4匹はとても仲が良かったです。天国で再会して仲良くしているよね。


そして、決して忘れることのない大切な仲間、ミユリの妹のノエルちやんです。



右が妹のノエルちゃんです。このころ、私の手元にいたときはとても元気だったのですが・・・オーナー様の元へ行きのちに発病し、大変な思いをさせてしまいました。ノエルちやん、痛かったね・・苦しかったね・・ごめんね。このころの私は、色々な面で勉強不足でした。飼い主様やノエルちゃんに申し訳ない気持ちは、今でも拭いきれません。しかし、ノエルちゃんも飼い主様も頑張ってくれました。懸命に治療してくださいました。ありがとうございます。やがて病気を克服し、そのあとは穏やかに長生きしてくれました。2年前の11月、ノエルちゃんは12歳の誕生日を迎えられた後~亡くなられました。先生の診断は老衰だったそうです。ノエルちゃん、あなたは強い子でした。管理人は、あなたからも教えられることがたくさんありました。残されたミュウはノエルちゃんの分まで生きるよ と言ったけど・・2年半後にはあなたの元へ行きました。今頃は、この写真のように寄り添ってくれているかな。


ミユリは、出産はあまり得意ではないと判断しましたので、ママ犬としては早くに引退しました。パピーちゃんはあまり産んでいないです。この子は真面目すぎるので、子育てのみに集中するのです。子犬を片時も離さずにずっと抱いてなめ回すので、子犬が疲れてしまい命を落とすのではないか?と見ていてもドキドキ・ハラハラでした。色々なタイプの母犬がいますが、人間と同様で、あまり子育てにのめりこまずに⇒テキト~にさぼったほうが子供も母もストレスがたまらないと思います。



ミュウはお天気が良いと、このように仰向けになって寝ていました。なんの緊張もなく無防備な姿に、いつも可愛くて笑いがこぼれました。左の寄り添っている子は、先日に歯と口の手術をしたビビです。ビビも手術の抜歯を終え13歳5か月で元気にしていますよ。


誕生から15年目となり~ミユリは後ろ足が曲がらなくなりましたが、自分で立って歩けるし、ご飯も 朝・夕2回、時間をかけて完食していました。以前ブログにも書きましたが、1年前に、一時期危ない状態の時があったのですが、その後すごい回復力で元気になりました。時々、チーを私の目の前でするので⇒コラっ!と叱ると、曲がらない足のまま、スタコラ・サッサ と速足で逃げていくのです。その姿が可愛くて、叱られて喜んでいるようにも見えたので、わざと気を引くために目の前でチーをしたのかな?と思うほどでした。目は白内障で白かったけど見えていましたし、耳も聞こえていました。


でも、見た目は元気そうでしたが、老いは確実に進んでいました。



4月・春になり、暖かい日にストーブ(サーモが効いて)が消えると、自分から暖かい場所を選んで移動していました。お座敷の窓のところが暖かいので、いつもここで寝ていました。後ろ足はいつも伸びていて、可愛い。いつまで、こんな幸せな老後が続いてくれるのかな?と思っていました。ずっとこのまま、時間が止まってほしいと。。。


しかしミュウちゃんの身体は、私が想像していた以上に悲鳴を上げていたのでしょう。5月に入り、いつもと変わらぬ朝を迎えて~朝ご飯を持って行ったのですが、ミュウは⇒いらない!とジェスチャーをして食べませんでした。今までも食べないことはありましたが、体調がよくなるとあとから食べていたのです。でもその時は違いました。食べないだけではなく、その時の全体の雰囲気から・・・お迎えが近いかも・・・と勘のようなものがありました。


亡くなった日も、朝は忙しいのでバタバタといつもの作業を済ませ、早くミュウを抱いてあげようと急いで食器を洗っていました。するとラジオから ひだまりの歌 が流れていました。 会えなくなって~どのくらい経つのでしょう~と このころはミュウは上の写真のようにいつもひだまりで寝ていました。 それで私は今までミュウが生まれてから約15年のあいだの出来事が走馬灯のように脳裏に浮かんできて、止めどもなく涙があふれてきました。ボロボロボロボロと涙を流しながら食器を洗い終え、寝ているミュウに、ミュウちゃん終わったから抱っこするよ~と話しかけました。そしたらミュウは、トイレに行きたい!と合図しました。


ミュウは、ずっと便秘気味でした。何度もウ〇チのスタイルをするのです。トイレに連れて行くとウ〇チのスタイルをしました。しかし出す力もなくなっていたと思います。私は、もういいよ。ウ〇チしなくていいからね。と言ってミユリをしばらく抱いていました。抱いて話しかけていると、ミュウは大きくお口を開きました。お口の中は前歯がほとんどなくなっていたので舌のピンクだけが目立ちました。お口を大きく開けて、最後の言葉でしょう。私に何かを言いました。目は笑っていて嬉しそうでした。きっと、さようならお母さん。ありがとうお母さん。と言ってくれたと思います。


私もたくさん言いました。ミユリちゃんよく今日まで頑張ったね。ありがとうね。愛しているよ。安らかにね。いい子だったね。ミュウちゃん可愛いよ。ジュリアママが待ってるよ。ノエルちゃんが待ってるよ。ここで暮らして幸せだったかな。ありがとう~


そのようにお互いに感謝の気持ちを伝えあったあと・・ミユリは数分後に息をひきとりました。ミュウの胸にずっと手をあてていました。心臓の脈拍が静かにとぎれていきました。覚悟はしていても、涙は止まりませんでした。涙がミュウちゃんの身体を濡らしました。ミュウちゃん、お疲れさまでした。安らかにね。お口を開けてピンクの舌を大きく出していた姿が忘れられません。その時の嬉しそうなお顔も忘れられません。ミユリは幸せだったと思います。



亡くなる1か月前に撮った最後の写真です。ミュウちゃん、おばあちゃんになってもキレイだよ。可愛いよ。遺影にはこの写真を選びました。若い姿ではなく、懸命に生きようと頑張っている晩年の姿が好きでした。



ミュゥちゃんに一番似合っていたお洋服を着せました。お花に囲まれた死に顔もキレイでした。



動物霊園です。



ミユリは荼毘にふされました。このあと火葬されました。さよならじゃないよ。お家に帰れるからね。


そして、お骨を家に連れて帰りました。戻ってから、偶然にもジュリアのお骨袋と同じ模様を選んでいたことが分かりました。何種類かの中から選べるのです。



ミユリちゃん、お名前の通り百合のお花を飾ったよ。ミユリ・美百合ちゃんに似合うきれいな華やかなお花です。


ミユリちゃん、14歳6か月。 苦しむことなく安らかな最期でした。


ミユリを見送った後も、イノセントには老犬がたくさんいます。たとえブリーダーの元で育っていても、私にとっては大切な家族・仲間です。一般家庭の愛犬家さんのように、贅沢なことや楽しいことはしてあげられないけれど、ワンがあの世へ行くときに、ここで良かった・・幸せだったと感じてくれるように、老犬たちを大切にして悔いなく見送ってあげることが私の使命だと考えています。老犬たちにはたくさんの愛と感動を与えてもらっています。感謝の気持ちしかありません。うちの子になってくれて、ありがとう!です。今日のブログにお付き合いくださった方々、ありがとうございました。


※亡くなった子に、供養の献花や穀物をくださることはご遠慮ください。わたくしは、そのような配慮は一切のぞんでいません。むしろやめていただきたく思います。ミユリの冥福を心の中で祈ってくだされば、十分ありがたく思います。


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コメント (8)
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