滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1102/230:通行料無料化】近江大橋と琵琶湖大橋、通行無料化見送りも 県会で知事

2011-02-24 01:27:19 | Weblog
 滋賀県の近江大橋、琵琶湖大橋の建設費償還後に予定される通行料無料化について、嘉田由紀子知事は23日の2月定例議会一般質問で「通行料でまかなってきた維持管理費が税金での負担となるため、公平性を含めて慎重に幅広く議論する」と述べ、無料化見送りも視野に検討する意向を示した。

 償還終了に伴う無料化は、近江大橋が2012年9月、琵琶湖大橋が21年9月に予定されている。嘉田知事は近江大橋で年間1億5千万円、琵琶湖大橋で3億1千万円の維持管理費が必要なことを挙げ、「無料化すると、厳しい財政の中で毎年多額の維持管理費を税金から捻出する必要がある」と指摘した。

 また、無料化予定が来年に迫る近江大橋については、補強工事計画をまとめるための安全性調査を行っており、計画の工期や費用によっては「(予定時期での)無料化は困難になる」との見通しも示した。

 両大橋は県が建設し、県道路公社が通行料収入で運営している。09年度の収入は近江大橋が14億9200万円、琵琶湖大橋が21億6500万円。

(2月23日付け京都新聞・電子版:24日付け中日・毎日の電子版なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110223000143
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110224ddlk25010550000c.html

【近江大橋の無料化延期も 知事が可能性示唆】

(写真:現在も工事が続く近江大橋。補強工事の必要性が判断されれば、通行料無料化の時期が延長される可能性がある=大津市内で)

 2012年9月に通行料が無料化される予定だった近江大橋有料道路(大津市丸の内-草津市木川町、1・3キロ)について、嘉田由紀子知事は23日の県議会で「補強工事の点検調査中で、結果によって料金徴収期限の延長がありうる」と語り、無料化時期がずれこむ可能性を示した。

 一般質問で山田和広氏(自民)が「通行料の無料化はいつごろか」と尋ねたのに、知事が答えた。

 山田氏は無料化に伴い、道路の維持費が交通料から税負担になると指摘し「県財政に不安が残るのでは」とただした。嘉田知事は「厳しい財政状況の中で、毎年(維持費を)捻出(ねんしゅつ)する必要が生じる。今後、慎重に幅広く議論していきたい」と述べた。

 点検調査は開通から35年以上たったため劣化状況を調べている。県道路課は点検終了時期や、大規模修繕費について現段階で明かしていない。

 近江大橋は、県道路公社が国、県、金融機関から157億3000万円借り入れて1974(昭和49)年9月に建設。2002年までに借入金を返済する計画だったが、利用増加による渋滞緩和のための4車線拡幅工事(39億円)が必要になり、無料化は12年9月に延期。今回も無料化が先送りになれば、2度目の先送りとなる。

 年間維持管理費は6000万円。料金収入は09年度で14億9100万円で、1日の平均通行台数は3万2820台。

 琵琶湖大橋有料道路(大津市真野普門町-栗東市林)は補強工事が5回にわたってあり、総事業費は約348億8000万円に膨らんだ。このため当初、1987年までに事業費が償還される予定だったが、通行料の無料化は2021年9月までに延期されている。 (木原育子)

(2月24日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110224/CK2011022402000099.html




最新の画像もっと見る