滋賀県は11月11日、県内のニホンジカ推定生息数が4万7000頭〜6万7000頭と、従来の推定数2万6000頭を大きく上回っていることが分かったと発表した。農林業での食害が増えており、県は年間8500頭としている捕獲目標数を見直す。
シカの生息数は、一定範囲のふんの密度や捕獲数などをもとに推計している。県が2009年にまとめたニホンジカの保護管理計画では、過去のデータから10年秋の生息数を2万6000頭と推定していた。本年度が計画の改定時期を迎えたため、新たに08〜10年の捕獲数をデータに加えて再評価したところ、生息数が大幅に増えたという。
推定6万7000頭だった場合、シカを増加させないためには年間1万3000頭、5年後に半減させるには同1万6000頭の捕獲が必要となる。
県によると、県内のシカの適正生息数は8000頭。県は本年度中に計画見直しで捕獲目標数を増やす方針だが、猟友会の人員能力から、現状の捕獲数(昨年度9600頭)が限界という。
県は「計画を見直し、予算を増やしてもすぐに捕獲数は伸びない。猟友会だけでなく、捕獲の資格を持つ研究者や他地域のハンターに協力してもらうなど対策を考える」としている。
ニホンジカは高島市のほか、近年は米原市や長浜市で急増。食害により農業、林業被害だけでなく、表土流出による土砂崩れなどの被害が出ている。
(11月11日付け京都新聞・電子版:12日付け朝日・電子版なども報道)
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111111000110
【野生ジカ被害深刻化/農作物食害5年で5倍】
【写真:設置している暗視カメラで撮影されたニホンジカ=10月13日午後6時17分、米原市の伊吹山山頂、県提供】
■生息数予想の倍6万7000頭にも/県、捕獲含む管理計画見直しへ
県内に生息するニホンジカが大幅に増え、農林業に与える被害が深刻化していることが県の調査で判明した。県は今後、捕獲する頭数も含めて管理計画を全面的に見直すとしている。
県は2005年、ニホンジカとの共生を目指して「ニホンジカ特定鳥獣保護管理計画」を策定し、個体数の管理と被害防止に取り組んできた。
県自然環境保全課によると、県内のシカの生息数は、捕獲された頭数と、森の中などに落ちているシカのふんの密度から割り出しているという。
09年11月に改定された現行計画では、04年秋の約2万頭から10年秋には約2万6千頭になると推定。計画中の捕獲目標を上回っていたため、管理は順調だと思われていた。
だが、今年度の改定作業に合わせ、08〜10年のふんの密度を調べたところ、減少しているはずが、逆に増えていることが判明。計算し直したところ、04年秋の2万4千〜3万5千頭から、10年秋には4万7千〜6万7千頭となり、当初の2倍以上に増えた可能性があることがわかった。
現在の年間の捕獲目標数は8500頭だが、これ以上増やさないためには、最大で年間1万3千頭(メスは少なくとも7800頭以上)の捕獲が必要という。
ニホンジカによる県内の農作物の被害額は05年の3452万円から、10年には1億6939万円と約5倍に増えている。また、雑草のほか木の皮もはいで食べるため、山が荒れて土砂崩れの危険も高まるという。同課の黒川陽一郎課長は「これまでは地元の猟友会などに依頼して捕獲してもらっていたが、今後は専門家を交えて地域の枠を越えた捕獲計画を練り直す必要がある」としている
(11月12日付け朝日新聞・電子版)
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001111120003
シカの生息数は、一定範囲のふんの密度や捕獲数などをもとに推計している。県が2009年にまとめたニホンジカの保護管理計画では、過去のデータから10年秋の生息数を2万6000頭と推定していた。本年度が計画の改定時期を迎えたため、新たに08〜10年の捕獲数をデータに加えて再評価したところ、生息数が大幅に増えたという。
推定6万7000頭だった場合、シカを増加させないためには年間1万3000頭、5年後に半減させるには同1万6000頭の捕獲が必要となる。
県によると、県内のシカの適正生息数は8000頭。県は本年度中に計画見直しで捕獲目標数を増やす方針だが、猟友会の人員能力から、現状の捕獲数(昨年度9600頭)が限界という。
県は「計画を見直し、予算を増やしてもすぐに捕獲数は伸びない。猟友会だけでなく、捕獲の資格を持つ研究者や他地域のハンターに協力してもらうなど対策を考える」としている。
ニホンジカは高島市のほか、近年は米原市や長浜市で急増。食害により農業、林業被害だけでなく、表土流出による土砂崩れなどの被害が出ている。
(11月11日付け京都新聞・電子版:12日付け朝日・電子版なども報道)
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111111000110
【野生ジカ被害深刻化/農作物食害5年で5倍】
【写真:設置している暗視カメラで撮影されたニホンジカ=10月13日午後6時17分、米原市の伊吹山山頂、県提供】
■生息数予想の倍6万7000頭にも/県、捕獲含む管理計画見直しへ
県内に生息するニホンジカが大幅に増え、農林業に与える被害が深刻化していることが県の調査で判明した。県は今後、捕獲する頭数も含めて管理計画を全面的に見直すとしている。
県は2005年、ニホンジカとの共生を目指して「ニホンジカ特定鳥獣保護管理計画」を策定し、個体数の管理と被害防止に取り組んできた。
県自然環境保全課によると、県内のシカの生息数は、捕獲された頭数と、森の中などに落ちているシカのふんの密度から割り出しているという。
09年11月に改定された現行計画では、04年秋の約2万頭から10年秋には約2万6千頭になると推定。計画中の捕獲目標を上回っていたため、管理は順調だと思われていた。
だが、今年度の改定作業に合わせ、08〜10年のふんの密度を調べたところ、減少しているはずが、逆に増えていることが判明。計算し直したところ、04年秋の2万4千〜3万5千頭から、10年秋には4万7千〜6万7千頭となり、当初の2倍以上に増えた可能性があることがわかった。
現在の年間の捕獲目標数は8500頭だが、これ以上増やさないためには、最大で年間1万3千頭(メスは少なくとも7800頭以上)の捕獲が必要という。
ニホンジカによる県内の農作物の被害額は05年の3452万円から、10年には1億6939万円と約5倍に増えている。また、雑草のほか木の皮もはいで食べるため、山が荒れて土砂崩れの危険も高まるという。同課の黒川陽一郎課長は「これまでは地元の猟友会などに依頼して捕獲してもらっていたが、今後は専門家を交えて地域の枠を越えた捕獲計画を練り直す必要がある」としている
(11月12日付け朝日新聞・電子版)
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001111120003










